山行記録 2016年  No.20
12月18日(日) 日帰り山行

奥多摩 ネズミサス尾根・タル沢尾根 バリエーションコース

アクセス・コースタイム
 
12/18(日)
電車:高砂駅[5:43発]−新宿駅[6:39着/6:46発ホリデー快速おくたま1号]−
   立川駅経由−奥多摩駅[8:21着](1242円)
バス:奥多摩駅[8:35発](東日原行き)−東日原バス停[9:00着](460円)
徒歩:東日原バス停[9:05出]−巳ノ戸橋[9:15着]−(分岐を探して時間経過)−
   −分岐[9:35着]−露岩のコブ[9:45着]−739mのコブ[10:04着]−
   −広い樹の少ない場所[11:00着(昼飯)11:10発]−赤杭[11:50着]−
   −石尾根[12:12着/12:15発]−将門馬場[12:25着(昼飯)12:35発]−
   −広場[12:50着]−鹿ネット・モノレール[13:00着]−作業小屋[13:20着]−
   −露岩[13:42着]−モノレール分岐[13:53着]−
   −伐採地の上部[14:00着]−ブルーシート[14:12着]−
   −日原川[14:23着]−東日原バス停[14:35着]−
バス:東日原バス停[14:50発](奥多摩駅行き)−奥多摩駅[15:20着](460円)
電車:奥多摩駅[15:27発]−(ホリデー快速おくたま2号)−神田駅[17:09着](165円)
   −高砂駅[17:48着]
 

  
2016年、いつもの年より多くの山に登れた。
 
年の暮れ、仕事に押され休みが取れなかった。1ヶ月ぶりで「奥多摩」のバリエーションコースに行ったが、コースも地図読みもうまくいき、満足のいくものだった。
 
今年はバリコースに始まり、バリコースで終わった年だった。
 
来年も、もう少しこれを続けてみようと思った。
2016年 大晦日に記す。
 
 
いつもより遅い「高砂」始発に乗り、「新宿駅」で「ホリデー快速おくたま号」に乗り換える。
これ電車は便利で、「立川駅」の乗り換えの必要がないから、あとは終点「奥多摩駅」までゆっくり一眠りできる。
 
8:21、「奥多摩駅」に到着。
駅前の「東日原」行きのバス乗場に並ぶ。
電車の中の登山者は、秋頃の半分に減っていたが、「東日原」行きのバス乗場は人盛りで、臨時バスが出て「川苔山」に登る人だけ先に出発した。
 
9:00、終点「東日原」バス停に到着。
いつものように準備体操もせず、すぐに出発する。
(これが関節に良くないのかも)

 
舗装道を進み、水場の先で民家の間を「巳ノ戸橋」に下る。
少し寒い。足元には霜柱ができている。
 
「巳ノ戸橋」を渡ると、沢に沿って約900m下るよう地図には書かれている。
そこに「ネズミサス尾根」の登山口があるはず。が、見つからない。
 
川の真ん中に大岩があり、そこにボーダラーが3人いる。
その近くに、右の斜面に上がる路がある。
しかし、斜面は地図とは違って、斜め横に進んでいる。
30m程進むと山葵田のある小さな沢に出る。
これは違うと引き返す。(ここで10分程ロスする)

 
「日原川」を20m程戻ると杉林の斜面に、木製の看板を見つける。
踏跡が薄く獣道を見間違う路を見つけ、そこを登る。(標高540m)
守屋さんの地図のジグザグと似ているので、確信をもって進む。

 
杉林の急な斜面をジグザグと10分程登ると露岩のコブに着く。

 
そこから北側の「鷹ノ巣沢」を見下ろすと地図にはない滝がある。
そしてその上を見上げると「稲村岩」の白い卵型の岩壁が見える。

 
ここからいよいよ「ネズミサス尾根」を登る。
ナラなどの広葉樹林の多い尾根。落葉も多く踏跡は薄い。そして勾配はきつい。
途中、露岩が何か所かあり、登るにつれ左(東側)は杉林となる。
 
20分程、急登を行くと少し平らになる。その先が739mのコブだ。
更に1時間近く、急登を我慢して登る。登る。登る。。。。

 
11時、標高1075mあたりで一旦傾斜が緩む。
広い樹の少ない場所なので、ここで昼飯にする。
西側には「稲村岩尾根」がくっきりと見える。

 
更に落葉の尾根を登る。
アシビも多いが、ブナやモミ、シラカバが多くなる。新緑の時はきれいだろう。
標高1200m付近でまた急登になる。

 
11時50分、標高1300m付近で傾斜が緩む。ここで測量用の赤杭を見つける。
ここから先、赤杭と石杭の両方が見られる。

 
南向きの尾根は、登る方向と太陽の向きが一致し、正面を見ると太陽がとても眩しい。
右手(西側)の「稲村岩尾根」が徐々に近づいてきた。
 
 
標高1450m付近で広く緩やかな場所に出るが、その先に30mぐらいの急登が続く。
急登は少しヤセた尾根で右側が切れ落ちている。
 
一度コブを超え、最後の急登を15m登りきると青空が目に前に広がる。
 
12:12、「石尾根」に出る。日差しが暖かい。
葉が落ちた樹々の間に、雪をまとった「富士山」見える。
写真を撮ったらすぐに先に進む。
 
 
「石尾根」を南東に向かて進む。最初は50mの急な下り。
下りきると、暫し平坦な広い一般道を進む。
ここで今日初めて登山者に会う。
 
10分程すると「奥多摩駅」と書かれた表示板がある。
そこが、「将門馬場」への分岐だ。
ここを左斜面に進むと、すぐになだらかなピークに着く。
 
カラマツ林の中、手作りの山名板がある。
12:25、「将門馬場」1445mの山頂に着く。
ここで2回目の昼飯にする。展望は樹が多く展望は望めない。
風はあるも、陽だまりは暖かい。

 
12:35、いよいよ「タル沢尾根」を下る。
どこもそうだが、バリコースは下りに路迷いしやすい。
特に最初に向かう方向(尾根)を間違うと大変なことになる。
そこはコンパスと地図を使いこなせるかが肝となる。
地図でコンパスを合わせ、コンパスとプロトレック(高度計)を見ながら歩き始める。

 
守屋さんの地図にある赤杭を通過し、次にコブを通過する。
傾斜が緩むと地図にある「広場」に着く。12:50
ここは古い切り開きで、北側の山々、「長沢背陵」が見える。
 
その先で、枯れた大きな倒木を通過する。
周囲はナラやブナ、モミジやクリの冬枯れの林が続く。

 
落葉を踏んで進むと、13:00、地図のとおり鹿ネットとモノレール終点がある場所に到着する。
(モノレールと言えば「七つ石尾根」を思い出す。)
古い鹿ネットに沿って下る。

 
途中、「起点」と表示が出ている所を通過する。レールがここで2つに分かれている。
アセビが増えるとやがてヤセ尾根になり、自然と鹿ネットに沿って歩くことになるが、ネットの控えの針金が何本もあり、足を引っかけそうで注意が必要だ。
 
標高約1000m付近で下に作業小屋が見える。
13:20、小屋でモノレールとまた合流する。
崩壊地の斜面保護工事のための作業小屋のようだ。
作業小屋からは、モノレールに沿って下る。
 
 
標高920m付近で尾根が広くなる。
モノレールはここで東の杉林に進むが、地図のルートは北向き。路迷いしないよう、地図とコンパスを確認し、自分を信じて進む。
少し進むと左手が地図のとおり切れ落ちていて、地図読みが正しかったとホットする。
 
正面に小ピークが見える。地図には「藪」と記載がある。
その意味はアシビがコース上にはびこっているからだった。
なんてことない。アシビに隠れた踏跡はしっかりしている。

 
作業小屋から20分進むと、標高880m付近で赤テープが見つける。
ここまで赤テープはなかったので、何かあると思ったら、トラロープが張ってある。
その先に露岩があって、どうやら左(西側)を巻けと言う意味らしい。
ロープを使うほどではない。露岩の下に着くと、一時、モノレールと合流する。

 
暫くヤセ尾根を進む。

 
14:00、標高700m付近、伐採地の上に着く。
正面には「日原トンネル」の上部、鼠色に削られた石灰の採掘場が見える。
 
 
伐採地は急斜面で、不安定な石が点在しているので注意して下る。
下ると地図のとおりブルーシートを見つける。

 
ここでコースは右に曲がり、杉林のトラバースを進むと、さっきの伐採地の下部に出る。
ここから杉林の中、ジグザグに下ると「日原川」沿いの路に出る。14:23
そこには工事看板がある。
 
地図のとおり、吊橋を渡り、斜面を登っていくと民家に出る。

 
民家の間のコンクリートの階段を上ると、ひょっこりバス停の真ん前に出る。

 
14:35、ゴールの「東日原」バス停に到着する。
丸太にベンチに座り下山のメールを打つと、背中の汗が寒く感じられてきた。
 
「奥多摩駅」に着くと、いつものように酒屋で「澤ノ井」のワンカップを土産に買う。
そして、前回同様、ホリデー快速おくたま2号に乗り込む。
 
 
【編集後記】
 
バリエーションコースの難しさは、登山口と下り始め。
そこが路迷いしやすい。
地図読みは、何度やっても勉強だ。
今回、その成果を感じられた山行だった。(満足)
 
 ( ^^) _旦~~  
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