山行記録 2016年 No.20 | |
12月18日(日) 日帰り山行 | |
奥多摩 ネズミサス尾根・タル沢尾根 バリエーションコース |
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アクセス・コースタイム |
![]() 年の暮れ、仕事に押され休みが取れなかった。1ヶ月ぶりで「奥多摩」のバリエーションコースに行ったが、コースも地図読みもうまくいき、満足のいくものだった。 今年はバリコースに始まり、バリコースで終わった年だった。 来年も、もう少しこれを続けてみようと思った。 2016年 大晦日に記す。 |
いつもより遅い「高砂」始発に乗り、「新宿駅」で「ホリデー快速おくたま号」に乗り換える。 これ電車は便利で、「立川駅」の乗り換えの必要がないから、あとは終点「奥多摩駅」までゆっくり一眠りできる。 8:21、「奥多摩駅」に到着。 駅前の「東日原」行きのバス乗場に並ぶ。 電車の中の登山者は、秋頃の半分に減っていたが、「東日原」行きのバス乗場は人盛りで、臨時バスが出て「川苔山」に登る人だけ先に出発した。 9:00、終点「東日原」バス停に到着。 いつものように準備体操もせず、すぐに出発する。 (これが関節に良くないのかも) ![]() 舗装道を進み、水場の先で民家の間を「巳ノ戸橋」に下る。 少し寒い。足元には霜柱ができている。 「巳ノ戸橋」を渡ると、沢に沿って約900m下るよう地図には書かれている。 そこに「ネズミサス尾根」の登山口があるはず。が、見つからない。 川の真ん中に大岩があり、そこにボーダラーが3人いる。 その近くに、右の斜面に上がる路がある。 しかし、斜面は地図とは違って、斜め横に進んでいる。 30m程進むと山葵田のある小さな沢に出る。 これは違うと引き返す。(ここで10分程ロスする) ![]() 「日原川」を20m程戻ると杉林の斜面に、木製の看板を見つける。 踏跡が薄く獣道を見間違う路を見つけ、そこを登る。(標高540m) 守屋さんの地図のジグザグと似ているので、確信をもって進む。 ![]() 杉林の急な斜面をジグザグと10分程登ると露岩のコブに着く。 ![]() そこから北側の「鷹ノ巣沢」を見下ろすと地図にはない滝がある。 そしてその上を見上げると「稲村岩」の白い卵型の岩壁が見える。 ![]() ここからいよいよ「ネズミサス尾根」を登る。 ナラなどの広葉樹林の多い尾根。落葉も多く踏跡は薄い。そして勾配はきつい。 途中、露岩が何か所かあり、登るにつれ左(東側)は杉林となる。 20分程、急登を行くと少し平らになる。その先が739mのコブだ。 更に1時間近く、急登を我慢して登る。登る。登る。。。。 ![]() 11時、標高1075mあたりで一旦傾斜が緩む。 広い樹の少ない場所なので、ここで昼飯にする。 西側には「稲村岩尾根」がくっきりと見える。 ![]() 更に落葉の尾根を登る。 アシビも多いが、ブナやモミ、シラカバが多くなる。新緑の時はきれいだろう。 標高1200m付近でまた急登になる。 ![]() 11時50分、標高1300m付近で傾斜が緩む。ここで測量用の赤杭を見つける。 ここから先、赤杭と石杭の両方が見られる。 ![]() 南向きの尾根は、登る方向と太陽の向きが一致し、正面を見ると太陽がとても眩しい。 右手(西側)の「稲村岩尾根」が徐々に近づいてきた。 ![]() ![]() 標高1450m付近で広く緩やかな場所に出るが、その先に30mぐらいの急登が続く。 急登は少しヤセた尾根で右側が切れ落ちている。 一度コブを超え、最後の急登を15m登りきると青空が目に前に広がる。 12:12、「石尾根」に出る。日差しが暖かい。 葉が落ちた樹々の間に、雪をまとった「富士山」見える。 写真を撮ったらすぐに先に進む。 ![]() ![]() 「石尾根」を南東に向かて進む。最初は50mの急な下り。 下りきると、暫し平坦な広い一般道を進む。 ここで今日初めて登山者に会う。 10分程すると「奥多摩駅」と書かれた表示板がある。 そこが、「将門馬場」への分岐だ。 ここを左斜面に進むと、すぐになだらかなピークに着く。 カラマツ林の中、手作りの山名板がある。 12:25、「将門馬場」1445mの山頂に着く。 ここで2回目の昼飯にする。展望は樹が多く展望は望めない。 風はあるも、陽だまりは暖かい。 ![]() 12:35、いよいよ「タル沢尾根」を下る。 どこもそうだが、バリコースは下りに路迷いしやすい。 特に最初に向かう方向(尾根)を間違うと大変なことになる。 そこはコンパスと地図を使いこなせるかが肝となる。 地図でコンパスを合わせ、コンパスとプロトレック(高度計)を見ながら歩き始める。 ![]() 守屋さんの地図にある赤杭を通過し、次にコブを通過する。 傾斜が緩むと地図にある「広場」に着く。12:50 ここは古い切り開きで、北側の山々、「長沢背陵」が見える。 その先で、枯れた大きな倒木を通過する。 周囲はナラやブナ、モミジやクリの冬枯れの林が続く。 ![]() 落葉を踏んで進むと、13:00、地図のとおり鹿ネットとモノレール終点がある場所に到着する。 (モノレールと言えば「七つ石尾根」を思い出す。) 古い鹿ネットに沿って下る。 ![]() 途中、「起点」と表示が出ている所を通過する。レールがここで2つに分かれている。 アセビが増えるとやがてヤセ尾根になり、自然と鹿ネットに沿って歩くことになるが、ネットの控えの針金が何本もあり、足を引っかけそうで注意が必要だ。 標高約1000m付近で下に作業小屋が見える。 13:20、小屋でモノレールとまた合流する。 崩壊地の斜面保護工事のための作業小屋のようだ。 作業小屋からは、モノレールに沿って下る。 ![]() ![]() 標高920m付近で尾根が広くなる。 モノレールはここで東の杉林に進むが、地図のルートは北向き。路迷いしないよう、地図とコンパスを確認し、自分を信じて進む。 少し進むと左手が地図のとおり切れ落ちていて、地図読みが正しかったとホットする。 正面に小ピークが見える。地図には「藪」と記載がある。 その意味はアシビがコース上にはびこっているからだった。 なんてことない。アシビに隠れた踏跡はしっかりしている。 ![]() 作業小屋から20分進むと、標高880m付近で赤テープが見つける。 ここまで赤テープはなかったので、何かあると思ったら、トラロープが張ってある。 その先に露岩があって、どうやら左(西側)を巻けと言う意味らしい。 ロープを使うほどではない。露岩の下に着くと、一時、モノレールと合流する。 ![]() 暫くヤセ尾根を進む。 ![]() 14:00、標高700m付近、伐採地の上に着く。 正面には「日原トンネル」の上部、鼠色に削られた石灰の採掘場が見える。 ![]() ![]() 伐採地は急斜面で、不安定な石が点在しているので注意して下る。 下ると地図のとおりブルーシートを見つける。 ![]() ここでコースは右に曲がり、杉林のトラバースを進むと、さっきの伐採地の下部に出る。 ここから杉林の中、ジグザグに下ると「日原川」沿いの路に出る。14:23 そこには工事看板がある。 地図のとおり、吊橋を渡り、斜面を登っていくと民家に出る。 ![]() 民家の間のコンクリートの階段を上ると、ひょっこりバス停の真ん前に出る。 ![]() 14:35、ゴールの「東日原」バス停に到着する。 丸太にベンチに座り下山のメールを打つと、背中の汗が寒く感じられてきた。 「奥多摩駅」に着くと、いつものように酒屋で「澤ノ井」のワンカップを土産に買う。 そして、前回同様、ホリデー快速おくたま2号に乗り込む。 |
【編集後記】 バリエーションコースの難しさは、登山口と下り始め。 そこが路迷いしやすい。 地図読みは、何度やっても勉強だ。 今回、その成果を感じられた山行だった。(満足) ( ^^) _旦~~ |
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