山行記録 2018年  No.02
2月21日(水) 日帰り山行

葛老山 バリエーションコース

アクセス・コースタイム
 
2/21(水)
電車:高砂駅[5:52発]−(南栗橋駅・下今市駅経由)−川治湯元駅[8:55着]
    (定期+株主優待券800円+野岩鉄道300円)
徒歩:川治湯元駅[9:10出]−発電所の水管下[9:15着]−水管の上[9:20着]−
   −丸いフェンス[9:30着]−848mポイント[10:30着]−
   −大きな露岩[11:00着]−891mポイント[11:23着]−
   −980mポイント付近[12:10着]−(この先から広い雪原が続く)−
   −登りの手前[12:35着]−分岐[13:00着]−
   −葛老山1123.8m[13:10着(昼食)13:35出]−分岐[13:42着]−
   −東屋[14:05着]−鉄塔[14:10着]−
   −道の駅 湯西川[14:35着](日帰り温泉 510円)
電車:湯西川温泉駅[16:30発 下今市行き]−(下今市駅・南栗橋駅経由)−
   −高砂駅[20:22着](野岩鉄道510円+株主優待券800円+定期)
 

 
1月は土日にことごとく仕事が入り、これは平日に休みを取るしかないと、天気予報と手帳を見ながら、山に行ける日を狙っていた。
 
寝不足だとまた足がつるので、早く帰ろうと思ってはみたものの、結局、会社を出たのは20時過ぎだった。
だから寝たのも0時を過ぎていた。
 
そして朝4時、目覚ましで一度は起きるも、二度寝してしまった。
10分ぐらい寝過ごしたかと思いきや、1時間も過ぎていた。
その瞬間、今日の山はあきらめようかと思ったが、思い直してアプリで乗り換えを調べると、6時ちょうどの電車に乗れば野岩鉄道に接続することが分かり、慌てて飛び起きる。
後で分かったことだが、出発が1時間15分遅くても、区間準急からリバティーに接続することでタイムロスが減り、目的の「川治湯元駅」には45分縮まって到着した。
寝坊のロスも挽回できたわけだ。

 

 
8時55分、「川治湯元駅」に着くと改札口のおばさんに登山口を知らないかと聞く。
しかし国土地理院の地図にも昭文社の地図にも載っていない「川治湯元駅」から「葛老山」への登山口など誰も知らなかった。いや、知るはずもなかった。

 

 
9:10出発。バリ登山家の感で駅から西に向かう。
地図に載っている発電所の水圧鉄管まで進む。

 
こういう設備には必ず巡視路があるもので、探すとやはりあった。(ここまで5分)
丸太の階段の路が、水管の上、フェンスで丸く囲まれたところまで続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
尾根までは、標高で1/4ほど高度を稼げたが、その先、路はなかった。(林道から15分)
発電所の設備から先、路のない斜面に踏み込む。時々、残雪を踏みながら進む。

 

 

 
露岩が点在する急な斜面を登ると少し平らになった支尾根に出る。
そこに大きな松の樹があり、登山の無事を祈る。(水管から30分)

 


 
その先には大岩壁が現れる。とても登れそうもない岩壁だが、左に鹿のトレースがあり、それを辿れば登れることが分かった。

 

 
岩壁を巻くと傾斜は緩み、小ピークが近づいてきた。
と同時に一面雪に変わった。

 

 

 
10時30分、848mの小ピークに到着した。雪面にコンクリート標がある。
周囲は笹原で少しこんもりしている。ここで一本取る。(駅から約1時間20分)

 

 
この先は、尾根沿いには、ちゃんとした路があるようだ。積雪は20cmから30cm。吹き溜まりはもっと深い。
ここにも鹿のトレースが付いていた。

 

 
尾根沿いの路を進むが、次の小ピークは東斜面を巻き、登らずほぼ水平に路が続く。
すると、最初の小ピークの上に大きな反射板が見えた。
地図には記載されていないので、最近設置されたものだろうか。

 

 
更に進むと雪が深くなり、ここでスパッツを付ける。

 

 
更に進み、コルで主尾根に合流する。
ここからワカンのトレースが加わった。
推測するに、このワカンのトレースは、反射板の巡視さんのものではないかと。
このトレースは、最後、「葛老山」まで続いていた。

 
トレースに助けられ、積雪30〜50cmのところも苦労もなく進められた。
途中、鹿の足跡はもちろん、ウサギの足跡も多かった。
天気は薄曇り。風は微風。気温は低くマイナス5℃。人差し指の感覚がなくなることがあった。

 
アップダウンを繰り返し進む。途中の大岩が現れるが、そこは西側を巻く。
11時23分、小ピークから50分。少し広い所に着いた。891mの小ピークだ。
この先は、「葛老山」の直下まで、平坦で広い尾根になる。
891mの小ピークの下りだけ、少し狭い尾根を下るが、すぐに地図のとおり広い尾根が始まる。

 



 
巡視さんのワカンのトレースは時々埋まっていることもあるが、わだちは確認できるので、壺足にあることはなかった。
今日はワカンを担いできたが、結局使わずじまいになった。

 
途中で右手(東側)に五十里(いかり)湖が見えた。
鬼怒川の上流の男鹿川を五十里ダムで堰き止めてできた人造湖だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
雪原歩きは快適だった。ここをシールを付けたスキーで滑ったら、きっとスイスイと進めるだろうなどと考えながら歩いた。

 

 
1時間10分程、快適な雪原歩きをすると、山頂手前の斜面に着く。
南斜面のため、雪の下はアイスバーンになっていたので、アイゼンを着け登る。

 

 
このアイゼンは、御嶽駅近くの山の古道具屋で買ったサレワのチタン製だ。
そして履いている登山靴は、所沢のブックオフで買ったマインドルの革の登山靴。
チタンのアイゼンは、このマインドルに合わせてセットしたが、靴が小さいのか、アイゼンが大きいのか、つま先のサイズが合わないので、ゴムのパッキンを取り付けてきた。
これが効いて、外れることはなかった。
 
15分程登ると、駅から登てくる路との分岐に出る。
赤と黄色の標識とテレビのアンテナがある。

 
分岐には、丸太を彫って作ったお地蔵さんがあった
ここからは一般ルート。トレースはしっかりついている。

 
ブナの林の登り、10分程で山頂の東屋が見えてくる。

 
13時12分、「葛老山」1123.7mの山頂に到着。
空はいつの間にか青空がのぞいていた。
山頂の周囲は全て雪。休もうと思った東屋はベンチがすべて雪で埋まっていた。

 
ザックを下ろし昼食タイム。今日はテルモスにコーヒーを詰めてきた。暖かい飲み物が、ほっとさせる。
風もなく、暖かい日差しを浴びて快適な雪山を独占状態だ。

 
30分程、山頂でくつろいで13時35分、下山。
分岐を今度は左(北東)に曲がる。
夏道は、雪が積もっているから、ルートに関係なくショートカットされている。
だからコースタイムより、かなり早く下れる。

 

 

 

 
標高1005m付近から檜林に変わる。
途中、東屋とベンチがある。

 
鉄塔の先で路は尾根を離れ左に下る。

 

 
するとほどなく「道の駅 湯西川」の到着する。
14時30分。山頂から約1時間だった。

 

 
広い駐車場で建物前には足湯がある。(無料)

 

 
2階にある日帰り温泉を使う。
自販機でチケット510円を払う。
お風呂は透明だが、少し泥臭いにおいがする。
露天風呂もあるが、ぬるいうえに、景色が見られない構造だった。

 
大広間もあるが寄らずに、1階のお土産物売り場で檜のおちょこを2つ買う。
食堂は15時で終わっていた。ここは鹿コロッケで有名らしい。
 
駅は、建物の東側で地下に下りる。
20段ほどの階段を下ると、トンネルの中のホームだった。

 

 

 

 

 
 
 
【編集後記】
 
雪に深さと道標の少なさは、期待通りだった。
誰もいない尾根、素晴らしい山を一人で楽しむことができ、充実した1日だった。
冬の低山も最高だ。
 
 ( ^^) _旦~~  
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