日光 湯泉ヶ岳

バリエーションコース

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アクセス・コースタイム

2018年3月18日(日) 晴れ
電車:高砂駅[4:45始発]-(南栗橋駅・新栃木駅経由)
   -東武日光駅[7:35着]
   (定期+日光湯元フリーパス4150円)

バス:東武日光駅[7:57発]-湯元温泉[9:15着]
 
徒歩:湯元温泉バス停[9:20出]-有料道路[9:38着]-
   -尾根取付[9:42着]-1700m平らな所[10:15着]-
   -2000mこの先平坦[11:35着]-2061ポイント[11:40着]-
   -2170m付近[12:30着]-尾根に出る[12:48着]-
   -湯泉ヶ岳2332.9m[13:08着(昼飯)13:40出]-
   -尾根分岐[13:54着]-2061mポイント[14:33着]-
   -有料道路[15:28着]-湯元温泉バス停[15:40着]
 
バス:湯元温泉[15:45発]-東武日光駅[17:05着]
 
電車:東武日光駅[17:32発 南栗橋行き]-(南栗橋駅・北千住駅経由)-
   -高砂駅[20:28着](日光湯元フリーパス+定期)

【はじめに】

日光でバリエーションルートを探していいたとき、スノーシューでこのコースがアップされていた。
スノーシューは持っていないが、ワカンで歩いてみたいと思っていた。
5月に「矢筈岳」の計画もあり、3月中に、ここをワカンとアイゼンで歩くことにした。
 
コースは、思っていた以上に美尾根で、景色も良かった。
山頂での展望も良く、360度ビューを楽しませてくれた。
 
しかし、洒落ではないが、鹿の糞が多いこと。
自然界のバランスが崩れているのか、人間が崩しているのか。
自分ではどうにもならない気持ちがした。

 

3月18日(日)

東武日光駅に着いたら、バスの始発「JR日光駅」まで歩く。
北に「男体山」「大真名子」「女峰山」が谷筋に雪を残した姿を見せる。
去年歩いた「雲竜爆東尾根」をつぶさに観察する。

 

 
湯元温泉バス停に着いたら、スパッツを履いて早々に出発する。

 
温泉街はまだ賑わいを見せない。
湯畑の先、有料道路に出られる雪の小道を登る。

 

 
バス停から20分弱で有料道路に出る。
冬季は閉鎖のため除雪がされてなく、吹き溜まりを避けて歩く。

 
舗装を100m程歩き、尾根に取付く。

 

 
ブナやモミ、シラビソ、シラカバが生い茂る良い尾根だ。
しかし、地面には、鹿の糞がたくさん落ちている。

 
少し登ると雪が現れ、アイゼンを付け、快適に斜面を進む。
今日もマインドルの靴にサレワのチタンのアイゼンのセット。
チタンだから、少々石があっても歯の減りを気にせず歩ける。
振り返ると「湯ノ湖」とその先に「男体山」が見える。

 

 

 
標高1700mを過ぎると傾斜は緩む。
日が当たるところは雪もない。
辺りは平坦な笹原が広がっている。
ここで一旦、アイゼンを外す。
樹々の間から、「金精山」が見える。

 

 
標高1750m付近からまた雪の斜面が始まり、アイゼンを着けなおす。
少し日が立ったトレースを追って歩く。
時々、壺足になる。

 

 
気持ちの良いモミの樹林帯を登る。
自分以外、誰もいない。鳥の声もしない静かな山だ。
 
11時30分頃、標高は2000mを超え、尾根は平坦になる。

 
その先は、2061mのポイントだが、雪に埋まって場所は定かではない。
南に「白根山」の白い頭が見える。
その手前には、「中曽根尾根」も見える。

 

 
少し風が出てきたが、寒くはない。
少し下りになって、広い雪原が広がる。
シラビソの古木が多い。
なだらかな斜面を歩く。

 

 

 

 

 

 
標高2170m付近で景色が良く見えるところがある。
正面には「白根山」、手前に「金精山」が見える。
「金精山」の東の急斜面「笈吊岩」には雪が付いていない。
去年(2017年)3月に歩いた時、「金精山」の西側斜面のトラバースはきつかった。
あの岩壁では、尾根伝いでは無理だ。

 

 
振り向けば「男体山」「中禅寺湖」「半月山」から「社山」の尾根。
そして「湯ノ湖」

 
広い尾根、真っ白い雪原。
真っすぐ伸びるモミやシラビソに、白いシラカバの樹がきれいだ。
見上げると青い空。美尾根だ。

 

 

 
12時48分頃、「金精峠」からの主尾根に出る。
とは言え、夏道は雪で分からない。
トレースは新雪で隠れてしまっている。
地図を頼りに、進路を変える。
尾根が平らで、さらに細い樹が密に生えているからコンパスと地図だけがたよりだ。

 
少し進むと傾斜がきつくなる。山頂直下の斜面だ。
ピッチをあげると少しずつ視界が開ける。

 

 
青空の面積が広がると山頂は近い。

 

 
13時08分、「湯泉ヶ岳(ゆせんがたけ)」2332.9mの山頂に到着。
こんもりとした山頂には、頂を示す木の標識があるだけ。

 

 

 
お昼のパンを食べながら地図を広げ山座同定を始める。
西から「谷川岳」「笠ヶ岳」「至仏山」「景鶴山」「平ヶ岳」「燧ヶ岳」
「榛名山」とその手前の尾根。
奥鬼怒の「物見山」「黒岩山」「田代帝釈」
その奥に「会津駒ヶ岳」

 

 
右に「七ヶ岳」「太郎山」「男鹿岳」「高原山」
その向こうの「茶臼」は霞んで見えない。
手前には「刈込湖・切込湖」「太郎山」「女峰山」「小真名子・大真名子」
そして「男体山」

 
後ろには「白根山」の山頂が樹林帯の上から見える。

 

 
十分に景色を楽しみ13時40分、山頂を辞す。
元来たルートを辿る。自分のトレースがあるから気が楽だ。
ワカンの練習にと、下りの斜面で使う。

 
分岐は見失わないようにと、目印の樹を決めていた。
そこで進路を東に変える。

 

 

 

 
平坦な雪面を景色を楽しみながら下るのは気持ちが良い。
14時33分、2061mのポイントを通過。
1700m付近でアイゼンを外す。

 
15時28分、有料道路に出る。
バス停は間近だ。
ここでバスの時間を見ると45分発がある。
急いで下り、ぎりぎり間に合った。

  
 

【編集後記】

温めていたルートを歩けて嬉しく思う。
やはり2000m級の雪の尾根は、きれいだ。
次は、「寝名草山」まで足を伸ばしたい。

 ( ^^) _旦~~   

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