奥多摩 サルギ尾根と御岳山

バリエーションコース&一般コース

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アクセス・コースタイム

2019年6月26日(水) 晴れ
電車:高砂駅[4:45発]-神田・立川駅経由-武蔵五日市駅[7:01着]
    (定期+JR線918円)
バス:武蔵五日市駅[7:04発]-大岳鍾乳洞入口バス停[7:35着]
徒歩:大岳鍾乳洞入口バス停[7:40出]-大名子の頭[8:28着/8:35]-
   -炭焼き窯跡[8:51着]-809mポイント[9:15着/9:25発]-
   -高岩山[9:45着/9:55発]-展望台[10:28着/10:46発]-
   -上高岩山[10:52着]-芥場峠[11:07着]-
   -ロックガーデン綾広の滝[11:30着]-天狗岩[12:05着]-
   -長尾平入口[12:32着/12:40発]-御岳山神社[12:50着/13:00発]-
   -神代けやき[13:07着]-
   -山楽茶屋 古狸山の前[13:10着(昼食)14:00発]-
   -ケーブルカー乗場[14:20着]
ケーブルカー:御岳山駅[14:45発]-滝本駅[14:51着] 590円
バス:ケーブル下[15:22発]-御嶽駅[15:30着] 280円
電車:御嶽駅[15:44出]-武蔵五日市駅[16:54着] 550円
車  :武蔵五日市駅[17:00発]-つるつる温泉[17:15着]
    日帰り温泉+反省会 つるつる温泉 820円(JAF割引で620円)
車  :つるつる温泉[20:15発]-八王子駅[20:30着]
電車:八王子駅[20:43発]-(立川・神田駅経由)-高砂駅[22:25着]
   (JR799円+定期)

【はじめに】

加入していた(過去形)NPO団体で、自分が山登りをしていると話をすると、みんなで行こうと話が膨らみ、今回の企画となった。
 
当初は、「丹沢」の山で計画したが、日程が冬から初夏に変わり、山ヒルの発生を恐れ、急遽、「奥多摩」に変更した。
しかし、初心者のメンバーに合わせてケーブルを使えばよかったところを、自分の好みでバリエーションコースの「サルギ尾根」を選んだため、一名足がつってしまい、結局、「日の出山」をあきらめ、ケーブルで下ることとになった。
 
それでも、最後の締めくくり、「つるつる温泉」での日帰り温泉と反省会が予定どおりできたことは良かった。
初めてのメンバーとの山行は、楽しい一日だった。

 

6月26日(水)

集合は、「武蔵五日市駅」とし、自分と高さんは電車で、宮澤さんは車で集まった。
三人とも前日は仕事で、寝不足での参加が、この後、大変なことになるとは、想像もしていなかった。
 
「上養沢」行きのバスに乗り「大岳鍾乳洞入口」バス停で下りる。
自分達と一緒に下車した高齢のご夫婦は、同じ「サルギ尾根」に入って行った。
この二人を、その後、追い抜くことはできなかった。

 
今日のために、事前にガイダンスを開き、靴や装備について説明を行った。
二人とも、登山靴を購入していたが、高さんはスニーカータイプで、買い直す必要がありそうだ。
天気は晴れ、この梅雨の時期にしては、最高の天気だ。
 
このところ雨が続いていたが、なぜかこの日だけ、1週間前から晴れマークが消えなかった。
晴れ男は、誰だろう。

 
準備を整え、「養沢神社」の右脇の、急な斜面から登り始める。
手摺が付いているが、それもすぐになくなり、風のない杉林の中、我慢の登りが続く。

 
途中、休憩をはさみ、8時半、「大名子の頭」に到着。
ここは、眺望はまったくない。
この時、後から登ってきたご夫婦が、「団扇を落としませんでしたか?」と。
そう、宮澤さんが途中、ロストしたが、戻る気力はなく、あきらめていた。
少し下り、また杉林のなか、路はなだらかになる。
 
15分程進むと、ベンチがある、炭焼き窯跡に着く。
二人は、スマホで写真を撮る。
この辺りまでは、みんな元気だった。

 

 
その先から、露岩が点在する尾根になる。
杉や檜は半減し、ツツジやアシビ、広葉樹が広がる楽しい尾根になる。

 
ここで宮澤さんが遅れ始める。
足がつるとのこと。
スタートから、かなりスローペースで歩いてきたが、さらにスピードを落とす。
そして、オーダーを変える。
元気な高さんにラストを任せ、私のすぐ後ろを宮澤さんとする。
足がつるまでなってしまっては、傾斜はそれほどでもくても辛そうである。
それでも、会話をかわしながら、楽しく登る。

 

 

 
空が開けてくる。
9時15分、809mのポイントに到着した。
ここは、北から東側への眺望があり、「御岳神社」の屋根が見えた。
花の少ない時期ではあったが、エゴノキの白い花が見られた。

 
ツツジの花は終わっている。
ここで、ピーナツバターの入ったパンをみんなに配る。
甘いパンで元気を取り戻し、先へ進む。

 
露岩と新緑の尾根を進む。
今回、「サルギ尾根」を登りに選択したことを、少々失敗だったと感じた。
そこで、なぜこの尾根を選択したかを二人に説明する。
ガイドブックに載っているコースを歩いたのでは、この心地よい尾根には出会えないことを。
とは言え、きついことには変わりがない。
この尾根にエスケープするところはないので、先を進む。

 
30分程して、一つ目の山頂、「高岩山」920mに到着した。
宮澤さんは辛そうだが、歩くしかない。

 

 
山頂から70m程下る。
下ると言うことは、また登らなければならない。

 
一旦平坦になり、登りが始まるとき、木の根に大きな、赤いサルノコシカケを発見する。
それも4つもあって、少し気持ちが悪かった。

 
ここから、いよいよ登りが始まる。
左は檜林、右は新緑。
我慢の登りが約30分続き、赤い物を見つけると、高さんが「何か見える」と叫んだ。
そう、これがお楽しみの展望台だ。
ここからの景色を二人に見せたくて、今回、「サルギ尾根」を選んだのだ。
つった足をかばいながら、時々立ち止まりながら歩く宮澤さんは、声が出ない。

 

 
10時半、「展望台」に到着。
そこで二人とも感動の声をあげる。
柱と屋根だけの「展望台」からは、「御岳神社」「麻生山」、そして「金毘羅尾根」「あきる野市内」が見える。
南は「ツヅラ岩」のある「馬頭刈尾根」も見える。
2年前の冬に来た時は、都心から「丹沢」まで見られたが、梅雨の合間のこの時期では、それは叶わない。

 

 
「展望台」からのパノラマを楽しんだら出発。
 
「上高岩山」1011.8mの山頂には、5分程で着く。
ここからの眺望はない。
ここから、「ロックガーデン」に下る路がある。
岩場が続く難所だと注意書きがあった。

 

 
この先は、広くて平坦な路に変わる。
コブは巻き路で登らなくてよい。
 
20分程歩くと、「芥場峠」に着く。
この先は、一般道。標識がしっかりついている。
 
右手前、「アクバ谷」に下る道に曲がる。
下りながら宮澤さんが、「下った分、登るんでしょ」と。
ピンポーン!正解。

 
新緑の中、下ること20分、滝に到着する。
「綾広の滝」だ。上から見て、さらに下から滝を見る。
ここ最近の雨で、水量は豊富だ。
 
その先には、樹齢300年とも言われる「お浜の桂」がある。
そこからは、「ロックガーデン」的、沢沿いの路を下る。
沢の左右を何度も渡る飛び石が、苔むして古い感じはするものの、人工的に置かれた感じがありありで、すこし残念だ。
それでも、小滝や沢の流れに癒されながら、歩みを進める。

 

 

 
途中、沢のほとりで、ドレスを着た女性がいた。
雑誌の撮影だろうか。その女性の耳は、異常に長かった。

 
その先、「天狗岩」に到着する。
天狗の鼻のように、細長い岩だ。
回り込むと、鎖があり、上まで登れるようだ。
岩の上には、「天狗様」の銅像が立っている。

 
次は、水平歩道と言ってもいいくらい平坦で広い道になる。
それでも宮澤さんにはきついようだ。
 
20分して、「長尾平」入口の茶屋に到着する。
ここのベンチで休み、今後の行程について協議する。
やはり宮澤さんの足のことを考え、「日の出山」に行くことはあきらめ、ケーブルカーで「御嶽駅」に下ることにする。
「武蔵五日市」に置いた宮澤さんの車は、電車で戻り、みんなで取りに行くことにする。

 
ここから、暫くザックを持てあげる。
「御嶽神社」までの道沿いに、キイチゴを発見した。
黄色い実のモミジイチゴだ。美味しくいただいた。
 
15分ほど頑張ってもらい、「御嶽神社」に到着。
石段の両脇には、いろいろな講が立てた記念碑がある。
その数がすごい。

 
神社では登山の無事を祈願し、昼飯をどこで食べるかを考えた。
参道には、土産物屋や蕎麦屋が並ぶが、そこはとおり過ごす。
「神代ケヤキ」を見て、さらに下る。

 
すると、道端に丸太のベンチがあった。
そこは、お茶屋さんの前。そして今日は平日。店は休み。
そこでベンチに座り、ザックを広げ、遅いお昼にした。
宮澤さんは、体調が悪いとお昼が食べられないようだ。
今日は、コンロを持ってきたので、お湯を沸かす。
そして飲み物を選んでもらう。ほうじ茶が良いと、お湯を注ぐ。
なぜか、暖かい飲み物が、体調を整えたようだ。
 
コンロでお湯を沸かすことに感動した高さんは、これが欲しいと言う。
道具から入るタイプのようだ。
お腹も満たされ、後は日帰り温泉に向け、ケーブルカー乗場に向かう。

 
バス、電車を乗り継ぎ、「武蔵五日市駅」に着いたのは、夕方5時を回っていた。
車で、「つるつる温泉」に向かう。
入場料は、宮澤さんのJAFの会員証を使い一人200円得をする。

 
二人は、「つるつる温泉」が初めてなので、名前のとおり、つるつるしてびっくりしていた。
風呂上りは、1階の食堂で反省会。
飲み物は、自販機で買い、各々好きな食事を楽しむ。
 
反省会の結果は、コースの選定ミスに尽きる。
次回は、初心者コースを選択することで締めくくった。
 
 

【編集後記】

当初、「丹沢」の「大野山」に登る計画をしたが、山ヒルのことを考えやめた。
次回は、冬の「富士山」がきれいに見えるころを登ることにした。
 
 ( ^^) _旦~~   

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