蒲生岳
一般コース
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アクセス・コースタイム
2019年8月13日(火)~14日(水) ツエルト泊 晴れ
8月14日(水)
徒歩:会津蒲生駅・登山口[7:30出]-景色の良いところ[7:45着]-
-夫婦松[8:03着]-岩壁を見上げる場所[8:06着]-
-クサリ場[8:15着]-分岐[8:18着]-
-岩壁の下[8:19着]-蒲生岳山頂[8:45着/9:32下山]-
-風穴[9:45着]-分岐[10:03着]-
-夫婦松[10:12着]-登山口・会津蒲生駅[10:32着]
車 :駐車場[11時頃出]-いわなの里[11:30頃着(昼食)12:30出]-
-会津田島駅[15時頃] ここで山田さんと別れる
電車:会津田島駅[15:48発 下今市行きに乗車]-
-下今市・南栗橋・東武動物公園・せんげん台・牛田駅を経由して
-高砂駅[20:14着]
【はじめに】
”旅”の締めくくりは、「蒲生岳」だ。
「福島のマッターホルン」と言われる「蒲生岳」は、少し離れたところから眺めると、すっと三角錐のきれいな山だ。
3時間前後で登れる小ぶりの山。
但し、途中、岩場やクサリ場があり、変化に富んでいる。
山頂は、360度ビュー、最高の眺めだ。
8月14日(水)
昨日は、文句を言われながらもツエルト泊を許されたが、そこは運行不通の駅前の平地、草が生い茂り、蚊が沢山いた。
案の定、夜中に蚊の襲撃に遭い、団扇で撃退を繰り返し、ほとんど眠れなかった。
てなわけで、寝不足で朝6時に起きる。
線路の向こう、田んぼの脇に「上原清水(かんばらしみず)」とうい湧き水がある。
この酷暑でも水は冷たく、甘みさえ感じる。
看板には、『水不足の年でも水量に変化はない』と書かれている。
ここで水筒を満たし、登山口に向かう。
畑の間に登山口がある。
そこには、『蒲生かたくり公園』と書かれている。
雪解けの時期は、きっときれいだろう。
登山口には「南尾根コース」の標識がある。
ガイドブックによると「久保コース」とも言うらしい。
ブナ林は、木陰で涼しい。
トラバース気味に進むと急な登りが始まる。
15分程で景色の良いところに出る。
振り返ってみると、田んぼの緑が色鮮やかだ。
その先には、「西会津」の低山が幾重にも連なっている。
この上の一枚岩を登るが、人工的にスタンスが彫られ、登るに苦はない。
その先も急は登りが10分ほど続き、次にロープが張られたところに着く。
それだけ、急な所だ。
そこを過ぎると、松林が始まる。そしてまたロープ。
登り始めて30分、「夫婦松」に着く。
大小2本の松がぴったりとくっ付いて生えている。
このあたりから風が吹き始めた。
カンカン照りの天気だから、少しは涼しい。
その少し先で、岩壁を見上げる場所に着く。
少し平らで、その先が岩場が20m程続き、ロープも2本掛かっている。
その先も松林の急坂が続き、クサリ場とロープが2ヵ所ある。
「夫婦松」から15分、分岐に着く。
右に行けば、「鼻毛通し」と呼ばれる風穴。
しかし、登りは、左の「西側岩壁コース」を進む。
左に見える岩壁。
クサリがトラバース気味に続いている。
岩にスタンスが彫られ、赤マークも付いている。
50m程トラバースすると、次は垂直の岩場。
そこにもクサリとロープが続いている。
少し緊張するが、体力があれば問題ない。
そこを通過すると尾根に出る。
風が強く、気持ちが良い。
その先には、ブナと松が増える。
そして、看板に「家族松」と書かれた松がある。
数本、まとまって生えているから、このネーミングなのだろうか。
この付近も景色は良い。
その先は、根っ子が多い、露岩の急な登りが続く。
岩壁の下に出る。その岩の間を左へ登る。
クサリが2本掛かっていて、垂直に近い登りだ。
登りきると、松林の棚に着く。
その先に、一枚岩があり、ルートは岩の右、土の急登にロープが2本掛かっている。
その先、正面に6mの垂直の岩。
ルートは、左。ロープとクサリが掛かっている。
そこを抜けると1枚岩の上に出る。景色が良い場所だ。
さらにロープが掛かった土の急登を登ると、ツツジの林に変わる。
登りは緩やかになり、右にカーブすると山頂だ。
8:45、「蒲生岳」 828mの山頂に到着。
360度の大展望だ。
山頂には、「会津のマッターホルン」と掛かれた看板の他、展望解説写真、ノートを仕舞った木箱、石の祠、三角点の石標がある。
石の祠は、「二荒山神社」と書かれていた。
南東から「鷲ヶ倉山」、「会津朝日岳」、「柴倉山」、「横山」、「前毛猛」が見える。
西には、「鬼面山」、「浅草岳」、北には、「笠倉岳」が見渡せる。
花は、「イカリソウ」、「イワカガミ」、「ヒメサユリ」、「ユキササ」、「ヤシオツツジ」が咲いていた。
登山口で満たしてきた、「上原清水」をがぶ飲みする。
そして、ノートの今回の感想を二人、書き込む。
45分程して、山頂を辞す。
下りは、風穴があるコースにする。すぐにロープが3本続く急な下り。
15分程で、風穴に着く。
穴から、涼しい風が吹いてくる。
入口の看板には、『地元の人が30mの深さまで入って調査したが、それから下は分らない。』と書かれている。
その先は、岩の斜面をトラバース気味に進むが、ロープがとクサリがあり、心配はない。
そこを抜けると正面30m先に「鼻毛通し」が見える。
棚を超えると、またロープとクサリのトラバース。
急な下りの連続だ。
下山を始め20分程で「鼻毛通し」に着く。
昔、穴の西側に生えた松が穴を通って東側にその枝葉を茂らせ、鼻毛のように見えたので、その名が付いたそうだ。
穴の形も、人の鼻の穴のように三角形だ。
その先も、ロープが掛かった岩の斜面が続く。
「鼻毛通し」から5分程で、分岐に着いた。
「夫婦松」を通過し、登山口には10時半に着いた。
「上原清水」で顔を洗い喉を潤す。
駐車場に着くと、これから登り始める二人組がいた。
コースの解説をして、見送る。
自分達は、汗をたっぷり吸ったシャツを着替え「いわなの里」に向け出発する。
「いわなの里」は、大繁盛で、大女将も若女将も中に入ったまま出てこなかった。
娘さんに頼んで大女将に挨拶をする。
「いわなの天ぷら」を頼むと、サービスで漬物を出してくれた。
(今回も、ありがとうございます。)
こちらの娘さん、前回同様、しっかり者だ。
レジの計算も間違いない。
車で「会津田島」を目指す。
途中、路の駅「きらら258」に寄り、日帰り温泉に浸かる。
風呂は広く、露天風呂も川べりで良かった。
大広間で、ノンアルビールを飲み、外に出て、ミニトマトを食べた。
いよいよ、旅の終了だ。
「会津田島駅」に付いて、蕎麦屋で昼飯にしようと暖簾をくぐると、お盆で蕎麦が品切れとのこと。
仕方なく、駅で解散となった。
ちょうど、良い電車が来たので飛び乗った。
2019年、夏の旅は、これで終わった。
【編集後記】
「会津のマッターホルン」と呼ばれる「蒲生岳」にやっと登れ満足した。
「いわなの里」の「いわなの天ぷら」は、最高!!
一度、味わってみてほしい。
( ^^) _旦~~