西平岳・釈迦ヶ岳

バリエーションコース

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アクセス・コースタイム

2019年11月4日(日・祝) 晴れ
電車:京成高砂駅[始発4:45発に乗車]-
   -関屋・牛田・南栗橋・栃木・下今市駅を経由して
   -新藤原駅[7:58着]
 
徒歩:新藤原駅[8:05出]-ヘアピンカーブ(取付き点)[8:30着/8:48出]-
   -840mポイント[9:30着]-922ポイント[9:47着]-
   -作業道[10:00着]-林道[10:03着]-
   -林道終点[10:38着/10:45出]-
   -シラカバ林[11:35着]-ササ帯[11:52着]-
   -露岩帯[12:00着]-西平岳[12:33着]-
   -中岳[12:57着]-コル[13:14着]-
   -釈迦ヶ岳[13:32着(昼食)13:50下山]-
   -分岐[14:38着]-釈迦ヶ岳登山口[15:15着]-
   -西平岳登山口[15:30着/15:38出]-ゲート[15:58着]-
   -県道[16:30着]-途中、ヒッチハイク-鬼怒川温泉駅[17:00着]
 
電車:鬼怒川温泉駅[17:08発 下今市行きに乗車]-
   -下今市・南栗橋・牛田駅を経由して
   -高砂駅[20:21着]

【はじめに】

夏、お盆に「佐武流山」に行ったきり山はご無沙汰、久しぶりにザックを担いだ。
 
以前買った「東武鉄道」の株主優待券を無駄にしないため、日光方面で検索していたら、「高原山」の「西平岳」を南西斜面から登ったレコを発見、そこに決定した。

 

11月4日(日・祝)

8時少し前、「東武線」の最終駅「新藤原駅」に到着した。
ここまでなら、株主優待券で来られる一番遠い駅だ。
ここは「野岩鉄道」の駅でもあり、駅員さんがちゃんといる駅だ。

 
駅でトイレを済ませ、8時5分、出発する。
今回は、国道121号線を進む。
途中、酒屋と喫茶店があることが分かった。
 
10分程して、県道に入る。
静かな山村を抜けると民家も無くなる。
 
30分程した標高580m付近のヘアピンカーブが取付き点。
小沢の右手、杉林が尾根の末端。
ここで、一本取り、スパッツを付ける。
軽トラックが何台も登っていくのが気になる。

 
準備を整えるといよいよ、尾根に取付く。
杉林はすぐに終わり、松やツツジの林になる。
尾根の上に出ると心地良い風が少し吹いていた。天気は晴れ、鳥の声もさわやかだ。


 
露岩がある狭い尾根を100m程進むと南側に開けた植林帯に出る。
広い範囲に杉の苗木が沢山植えられている。
苗木は、鹿に食べられないように白い筒が被せてある。まるでお墓のようだ。

 
下の県道を見ると、さっき登って行った軽トラックが何台も並び、おじさんが集まっている。
おそらく、猟の準備だろう。
山のためには必要だが、山の中で会いたくない方々だ。

 
植林帯の端を登り、すぐにナラやクヌギ、ブナなどの林になる。
踏跡は不鮮明だが、尾根を地図を見ながら進めば問題ない。

 
登り始めて40分、標高840m付近で作業道に着く。使われておらず荒れている。
さらにナラの尾根を進む。
左に作業道、右には、樹越しに西平岳が見える。
 
松の木が増えると、880mの小ピーク近い。
赤や黄色に色付いた樹々がきれいだ。小ピークを越え少し下り、また登る。
 
取り付きから1時間、922mのポイントに到着。
展望はないが、下りながら進むと、樹の間から、正面に西平岳が見える。

 

 
さらに広い尾根を進むと、しっかりとした作業道に合流した。

 
標高900mを超えたあたりで、林道に合流した。
この辺りも、紅葉がきれいだ。

 
林道を10分程進むと、メインの林道に合流。
ここを右に曲がり、林道終点まで30分程歩く。

 
途中、ユンボが下りてきた。
運転している人に挨拶をすると、わざわざエンジンを切って話しかけてくれた。
こんなところを登りに来る登山者が珍しいのだろう。
休みだというのに、働き者ですね。熊に気を付けてと言われ別れる。

 
林道終点には、10時38分に到着した。
空は青空、風は微風。紅葉がきれいだ。
ここの標高が1085m。山頂まで残り約650mだ。

 

 
ススキをくぐり向け尾根に入ると、ブナやクヌギ、紅葉したモミジが素晴らしい明るい美尾根だった。
右手には「西平岳」から南に延びる尾根が見渡せる。
広い尾根で、コンパスで確認しながら、山頂を目指す。

 

 

 

 
時々、鹿の糞が散らばっている。踏跡はない。
少しづつ傾斜がきつくなる。
 
1400mを超えたあたりから笹原になる。
そして、植生もシラビソに変わる。

 
さらに10分程進むと、今度は白樺林に変わる。
途中で落葉松の林に変わる。
黄色く色付いた紅葉がきれいだ。

 

 
標高が1500mを超える。笹原の広い尾根。
登るにつれ白樺の背は低くなり、左手には「鶏頂山」の山頂が見えた。
振り返ると、「日光」の山々がくっきりと見渡せた。

 

 
12時が過ぎ、標高は1700mを超えると苔むした露岩が現れる。
植生も笹が減り、石楠花が増え、樹々は、背が低いシラビソやコメツガ、根曲がりが多くなる。
風雪が強いのだろう。歩きにくい。

 
山頂に着かづくと、また笹が増える。

 

 

 
視界が開け、なだらかになると、登山道に合流した。

 
12時33分、「西平岳」1712mの山頂に到着した。
山名板は、壊れ落ちていた。
山頂は眺望がないので、先を進む。

 
少し下り気味になると、赤い溶岩のザレ場に出る。
西から北の眺望が最高な場所だ。
(北側、「釈迦ヶ岳」から「那須塩原市街」)

 
 登る途中で見えた「日光」の山々と、左手には「鶏頂山」の三角錐。山頂にある神社も見える。「御嶽山」を挟んで、正面には「釈迦ヶ岳」の山頂が見える。遠くには、「会津」の山々も見渡せる。

 
周辺の樹々は、北からの風雪に耐えるよう、枝は皆南にしか伸びていない。
赤ザレの途中の露岩の上に、石の祠がある。
今日の登山の無事を祈る。

 
下りきると、露岩の登りが始まる。
以前来た時にも感じたが、「北八ヶ岳」のような岩とシラビソの風景だ。
トラロープが掛かっているところもある。

 

 
気持ち良い登りのあと、「中岳」1723mの山頂に着く。
新しい石の祠。風に耐える樹。
眺望は、唯一、「黒磯」側が見えのだけ。山頂の雰囲気は最高だ。

 

 
露岩の尾根を進む。
岩が少し崩れたようで、トラロープが掛かっていた。
下る途中で正面に「釈迦ヶ岳」が見えら。
穏やかな三角錐で、山頂は丸みおびている。
正面の尾根は、笹原で、明るい緑色をしている。

 

 

 
一旦コルまで下り、笹原の路を100m登り直す。
途中、下山で使う予定の南東尾根の路がある。
笹は刈りはらわれ、歩きやすい。

 

 
約15分程で、山頂直下に着いた。
13時32分 「釈迦ヶ岳」1795mの山頂に到着。
山頂には、一人登山者がいた。挨拶してから写真を撮る。
360度ビュー。三角点の石標と石の祠、そして石の釈迦如来像がある。
ここでカミさんが作ってくれたおにぎりで昼食にする。
おやつは、柴又の蕎麦屋「やぶ忠」の「豆板」を食べる。

 

 

 

 

 

 

 
20分程して下山する。
登ってきた笹原の尾根を途中で南東の尾根に曲がり、笹が被る急な下りを滑りながら進む。
高い樹木も葉が落ちていて、明るい尾根だ。

 
標高1700mを過ぎると笹がなくなる。そこから先が長い。
 
標高1500mを過ぎ傾斜が緩やかになる。
 
1435mのコブを超えるとその先に分岐がある。
木製の道標があり、左が「尚仁沢」「守子神社」、右が「釈迦ヶ岳林道」と書かれている。
ここを右に曲がり、さらに250m下る。

 
植林の檜が見えたら登山口は近い。
 
15時15分、林道に出る。
丸太に「釈迦ヶ岳」と書かれ、山頂へ3.54kmとなっている。

 

 
ここから長い林道歩きが始まる。
林道はわだちが深く、とても車は走れないだろう。
そして倒木もあった。

 

 
15分で、「西平岳」登山口を通過。
前回、「高原山」を縦走した際は、ここに下ってきた。

 

 
さらに20分でゲートを通過。
前回は、このゲートから1時間30分掛かった。今日もその覚悟で歩く。

 

 

 
30分して、県道に出る。
それからほどなく、車が近付いてきたので、手を挙げ、ヒッチハイクをお願いする。
快く乗せていただいたので、地元のお母さん。下今市まで行くそうだ。
途中で、もう一人の登山者を拾い、「鬼怒川温泉駅」まで乗せてもらった。
ありがとうございました。
 
 

【編集後記】

  
「高原山」にはまったきっかけが、この山行だった。
以来、4回、この周辺を散策した。
ここの魅力は・・・、行った人でないと分からない。

 ( ^^) _旦~~   

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