スベリ沢右岸尾根から山ノ神沢南尾根
バリエーションコース
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アクセス・コースタイム
2020年6月7日(日) 晴れ
電車:京成高砂駅[4:45発]-JR武蔵五日市駅[6:58着]
車 :山田さんの2CVに乗車
JR武蔵五日市駅[7:00発]-桧原村神戸岩駐車場[7:55着]
徒歩:神戸岩駐車場[8:00出]-取付き点[8:05着]-
-標高600mの小段[8:30着]-689mのポイント[8:42着]-
-標高970m岩壁下部[9:25着]-直登で抜ける[9:36着/9:42出]-
-主尾根[10:00着]-大岳山は巻く-
-トバノ岩の先で尾根に下る[10:36着]-
-岩場上部[11:00着]-岩場の右を下る-
-標高850m小段[11:15着]-露岩[11:25着]-
-林道に出る[11:35着]-神戸岩(東京都天然記念物)[12:20着]-
-神戸岩駐車場[12:25着]
車 :山田さんの2CVに乗車
桧原村神戸岩駐車場[12:30発]-山田さんの自宅[13:30頃着]
電車:小作駅[20:24発]-高砂駅[22:02着]
【はじめに】
2020年、新型コロナウイルス感染が拡大し、政府は緊急事態宣言を発令し、外出自粛が1ヶ月ほど続いた。
山歩きも自粛対象となり、暫く山から遠ざかっていた。
5月25日、全面解除となったが、まだ自粛ムードは残っていた。
10日ほどして山田さんから山の誘いがあり、少し後ろめたさはあったが、山に行きたい気持ちには勝てなかった。
コースは、山田さんがサイトで見つけた神戸岩近くのバリエーションルートで、岩場が1ヶ所あるが巻けるらしい。
下山したら、山田さんが取ってきた山菜の天ぷらを食べさせてもらうことになった。
6月7日(日)
武蔵五日市駅の駅前で山田さんと合流し、いつも2CVに乗り込んだ。
車検に出したばかりで快調だという2CVで、窓もキャンパスルーフも全開にし、初夏の風を目いっぱい吸変わりい込んで、気持ちのよいドライブだ。
快調すぎて途中道を間違え20分ほどロスした。
神戸岩駐車場には先客が1台。クロノ尾根を登ると言って出発していった。
自分達も靴ひもを締め直し出発する。
取付き点の尾根の末端は、ヘヤピンカーブの右側だ。
急斜面だが攀じれそうなところを見つけ10m程登る。
昨日の雨ですべて湿っている。
尾根に出ると樹々の間から神戸岩の岩壁が見える。
ツツジと馬酔木のやせ尾根は、すぐに杉の植林帯に変わり、バンガローから上がってくる路と合流する。
急斜面の路に息が上がる。
3ヶ月ぶりの山歩き。体力がもつか心配だ。
高度差200mを25分で登るとなだらかな小段に変わる。
樹木も杉林から広葉樹に変わる。
この尾根はシイノ大木が多い。
しばらくなだらかな尾根を進む。途中、熊の糞を見つける。
わりと新しいものだったので少し緊張する。
赤テープを時々見かけるが、自分達には必要ない。
むしろ無い方が良いと思う。
地図の689mのポイントを通過すると、また杉林に変わり、徐々に勾配がきつくなる。
標高795mにブルシートの残置がある。
その先で一旦平坦になり、いよいよ、この尾根、最高の核心部になる。
標高970m、取付き点から約1時間半。岩場の下部に到着した。
見上げると、傾斜も70度、高さは50mぐらいだが、岩の間に落葉の斜面や樹木があり、なんとかなりそうだ。
レコには、右の斜面を大きく巻いていた。
先陣を切って自分が取付く。
正面の大岩の右に真っすぐ行けると読んだ。
が、しかし、取り付いてみると、落葉は湿り、荷重を掛けるとスッとスリップする。
そして岩も苔が湿り、小さなスタンスでも滑りそうだ。
慎重に荷重を掛け、高度を上げる。
正面のルートで突破できると思ったが、安全を期して一旦左の岩に避けてから突破した。
尾根に付いてから、巻き路を偵察すると、かなり東に巻いていた。
戻って山田さんにコールすると、少しして上がってきた。
ビビりの山田さんが珍しく、岩場を登ってきた。
そこから主尾根までは緩い登りで、20分程で路に出た。
分岐には、木造の祠があり、その先の分岐に登山者がいた。
大岳山は山頂には行かず巻き路を進む。
岩宮ノ頭を通過し、トバノ岩山を通過すると、下山路に選んだ山ノ神尾根左岸尾根の下降点は、分かりにくかった。
地図を見て、熊笹と広葉樹の境目から下り始める。
始めは尾根らしくないので、コンパスを見ながら慎重に下る。
50mくらい下ると熊笹は終わる。
コンパスを見ながら急斜面を下る。
すると木の根元にキノコを発見した。
つかさず山田さんがゲット。山田家のキノコ汁になった。
地図で1000mに岩場があるとレコの記録があったので、プロトレックを注視していた。
露岩が増え、傾斜がさらにきつくなったところで、地図を確認した。
後から来た山田さんに右に巻き路がないかと聞くと、赤テープがあるという。
やっぱりそうだ。ここが岩場の上部で、ここを右に巻いて下るところだ。
露岩が点在する斜面を難なく進むと、人の気配がした。
するとザックもしょってないおじさんが一人いた。
挨拶すると、いきなり「どこ下るの。ここは危険だよ。ゴルジュから登ってきたけど、下りは危ないから行っちゃだめだ。トバノ岩山から下る尾根が安全だから、そっちに行きな。」なぞとアドバイスしてきた。
自分達は、山ノ神沢左岸尾根を下る。
地図もコンパスも持ってると伝えると、納得して一人登っていた。
そのおじさん、腰に岩登りで確保に使う大きめのフレンズを吊るしていた。
謎だ。岩場を見上げる、かなり悪そうに見えた。
その後、急な傾斜の檜林をどんどん下る。時々、無用な赤テープが貼られている。
途中、小段や露岩を通過し、11時半前に林道の上部に着いた。
尾根の末端が崖みたいなので、右の杉林を下り林道に出た。
11時45分、林道到着。
そこからしばらく林道を歩く。
途中、モミジイチゴを見つけると甘酸っぱい味を楽しんだ。
地図には、鳥居の記号があったが、神社らしき建物も鳥居も見当たらなかった。
トンネルの手前を右の赤井沢に曲がると、そこは東京都の天然記念物に指定された神戸岩だ。
切り立った岩壁に囲まれた狭い沢に狭い路が作られている。
小滝がいくつもあって、きれいな渓谷だ。
クサリも張られているから心配はない。
観光客も多かった。
そこから駐車場はすぐだ。
2CVに乗り込んで山田家に向かう。
途中、スーパーで酒を買う。
山田家で風呂を借りた後、澤乃井を開ける。
そして山田さんがこの前取っていたコシアブラの天ぷらを堪能した。
【編集後記】
大岳山周辺には、面白い尾根が多い。
また来たい山域だ。
( ^^) _旦~~