山行記録 2020年  No.07
11月23日(月・祝) 日帰り山行

田代山 バリエーションコース

アクセス・コースタイム
 
11/31(土)
電車:京成高砂駅[始発4:45発に乗車]-
   -関屋・牛田・南栗橋・栃木駅・新藤原を経由して
   -上三依塩原温泉口駅[8:35着]
    株主優待券750円+野岩鉄道840円
徒歩:上三依塩原温泉口駅[8:45出]-取付き点[8:55着/9:00出]-
   -標高890m左の尾根と合流[9:35着]-
   -標高990m風で倒れるも生き続けるブナ[10:05着]-
   -田代山1099.9m[10:25着/10:40出]-
   -山頂を下ったコル[11:00着]-1068mのポイント[11:42着]-
   -鉄塔[12:15着/12:40出]-1070m広い場所[13:00着]-
   -986.1mのポイント[13:38着]-県道[14:19着]-
   -男鹿の湯[14:27着](日帰り入浴600円)
電車:中三依温泉駅[15:31発リバティ]-高砂駅[19:05着]
    野岩鉄道740円+株主優待券750円
 

 
 GoToキャンペーンが始まってから、東武鉄道の株主優待券が金券ショップから消えた。ある日、仕事で新橋に行ったので、駅前ビルの金券ショップをのぞくと、あった。早速ゲット。
 今回は、前から考えていた、上三依塩原温泉口駅の西に位置する田代山に行った。この山、下ってくると中三依温泉駅に着くので、時間があれば男鹿の湯によることができる。実は、4年前から中三依温泉駅に来ていながら、一度もよたことが無かった。今回、初めて温泉に入った。癖のない、お湯だった。
 田代山は、GoToキャンペーンとは無縁のようで、人っ子一人いなかった。先住民の鹿には2回会っただけだ。その1回は、小ぶりでずんぐりしていたので、もしかしたら子熊だったかもしれない。
 
 
 
福島県に近いだけあって、上空は晴れていても、雪混じりの風が吹き、芝草山には虹が出ていた。

 
上三依塩原温泉口駅は先月に続き2回目だ。
駅前の広場を出て、すぐ左に曲がりビニールハウス沿いに歩く。

 
ログハウスのところで左に曲がり、野岩鉄道に掛かる橋を渡ると、尾根の取り付きに着く。
残念なことに、そこは廃棄物置き場で、あまりきれいではない。
ここでスパッツとストックを装着する。

 
少し戻り、尾根の末端に取付く。正面に大きな露岩が2つあり、その間を通り抜ける。
新しい落ち葉は、ふかふかで滑りやすい。急な登りは、スリップが気になる。
露岩の高さまで登てみると、右手の岩のてっぺんに石の祠があった。

 
尾根は、一旦平坦になり、また登りが始まる。下草や笹がなく、ナラやクヌギの落葉の斜面が続く。そして時々、露岩が点在する。

 
南の空は青空だが、北(福島県側)の空は高曇りだ。そして、風もあり、少し肌寒い。
30分ほど登ったときだ、右手を観たら虹が出ていた。
今朝、一つ手間の駅、中三依温泉駅で登り電車を待っている間にも、芝草山の上にも虹が掛かっていた。
虹の要因は、雪だ。少しだけ雪が舞っていた。

 
取り付き点から35分、標高890m付近、左からの尾根と合流する。
そこには、山と彫られたコンクリート杭が立っていた。

 

 
その先は登りも緩やかになり、2つのコブを超え、松が多い尾根になると踏跡が現れた。
そして右手には、田代山の北側の稜線が見えるようになる。稜線は、葉を落としたブナで白く見える。

 
標高900mあたりからイワウチワの群落が増える。5月の連休あたりが見頃だろう。

 
標高990m付近に、風で倒れたブナがあった。倒れてからだいぶ時間が経ったのだろう、太くなった枝が、倒れてから真っすぐ上を向いて伸びている。すごい生命力だ。

 

 
山頂直下に少し急斜面になるが、そこもそれほど長くはない。
一旦尾根に出て、少し南に進むと、そこが山頂だ。
取り付き点から1時間半、田代山1099.9mの山頂に到着した。

 

 

 
山頂には、山名板が2つと、三等三角点の石標がある。
眺望は、樹の間から芝草山や、先月登った白倉山から三依山の稜線が見える程度だ。

 
ここで、1回目のお昼にする。
すると、パラパラと雪のような雨が降ってきたので雨具の上着を着る。空は曇り、風も出てきたので、ちょうど良かった。
山頂がある尾根は、地図では幅20mぐらいあるようだが、実際には、2~3mの幅しかない、狭い尾根だ。

 
15分の滞在で、先を進む。
尾根を北北西に50m進み、西の尾根に下る。かなり急な尾根だ。

 
途中で日光方面が抜けて見えた。
女峰山は雲に隠れているが、太郎山はずんぐりした山頂をのぞかせていた。

 
50m程下ったところで尾根が二股に分かれる。コンパスで確認しながら進むが、5mぐらいの岩場だったので、中央を下り岩の下でトラバースする。落葉が多く、滑りやすい。
山頂かか20分でコルに着く。ここから先は小ピークをいくつも超えるアップダウンの尾根が続く。

 
尾根は狭いが、枝尾根に入らないよう、常に地図読みをしながら進む。
踏跡は薄いが、ちゃんとある。但し、落葉で埋もれ、鮮明ではない。

 
時々、木々の間から、先月歩いた白倉山から三依山に続く尾根が見える。
露岩も時々現れ、楽しませてくれる。イワウチワやツツジが多い。
途中で、フライングで咲いたツツジを見つけた。ここのところ少し暖かったから、春と勘違いしたようだ。






 
1068mのポイントには、ちょうど1時間で通過した。









 
山頂から約1時間半、鉄塔に到着した。
残すところ約三分の一まで来たので、ここでやっと休む気になれた。2回目の昼飯にする。

 
エスケープに使えそうな巡視路は、東に向かって下っている。
鉄塔特有の唸り音がする。風が無く、一人でいると不気味だ。

 
鉄塔の先も同じような尾根が続く。
西側を見ると芝草山が近付いてきた。

 
鉄塔から45分経って標高1070mの小ピークに着く。
ここで大きく曲がり、左の尾根に進む。
小ピークには、地図には記載がない石標があった。
広い尾根で落葉も多く、コンパスが無ければ間違いやすい場所だ。

 

 
その先、900mのコルに赤テープを見つけた。
おそらく、中三依の神社に向かって降りるルートではないかと思う。

 
その先が一ヶ所、急な下りと岩場の登りがある。

 
そして920mの小ピークを越え、900m付近で二股に分かれる尾根を左行くところに、クヌギに何本も赤いペンキが塗られていた。
ここもおそらく、中三依の神社に下るルートではないかと思う。

 
その先、急な下りを過ぎ、再度登り返すと986.1mのポイントに着く。
ここは石標ではなく、銅の鋲があった。No.104721だった。

 

 

 

 
その先の下りも、赤いペンキが多かった。鮮明な踏跡が続いている。
少し下ったところに5mぐらいの露岩あり、岩の右側に路がある。

 
910まで下ると、尾根が少し右に曲がるが、踏跡は左についている。
ヤマレコの記録でも、ここで少しだけクランクしていたので、正しいかと思い下ると違っていた。
登り返し、地図とコンパスで正しい尾根を下る。その尾根は、踏跡が薄かった。

 
下るにつて、民家が大きくなる。
傾斜がきつく、落葉で滑りやすい。

 
14時10分を過ぎ、民家の裏手に着いた。
鉄骨で出来た獣除けの隙間を抜ける。
流石に民家の庭先を通るのははばかり、納屋の裏を抜け、道路にでる。

 
14時19分、中三依の部落に着いた。
国道に出たら、男鹿川の橋を渡り、「上(神)の清水」を通り、「男鹿(おじか)の湯」に向かう。

 

 
男鹿の湯は、2016年4月に、水品沙記さんがリニューアルオープンさせた日帰り温泉だ。他にコテージやキャンプ場もある。
日帰り温泉は、600円。今日は、他に人がいなく、貸し切りだった。

 
15時の電車は間に合わないことは分っていたが、乗換検索ではヒットしない特急に乗れることに気づき、急いで駅に向かう。
滑り込みで15時31分発のリバティーに乗り帰宅した。
 
【編集後記】
 
地味な山だが、登てみると面白い。
そして、人の手垢が付いていないところも、良い所だ。
春、そして雪が積もった時にも来てみたい。
 
 ( ^^) _旦~~  
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