山行記録 2020年 No.07 | |
11月23日(月・祝) 日帰り山行 | |
田代山 バリエーションコース |
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アクセス・コースタイム |
![]() 今回は、前から考えていた、上三依塩原温泉口駅の西に位置する田代山に行った。この山、下ってくると中三依温泉駅に着くので、時間があれば男鹿の湯によることができる。実は、4年前から中三依温泉駅に来ていながら、一度もよたことが無かった。今回、初めて温泉に入った。癖のない、お湯だった。 田代山は、GoToキャンペーンとは無縁のようで、人っ子一人いなかった。先住民の鹿には2回会っただけだ。その1回は、小ぶりでずんぐりしていたので、もしかしたら子熊だったかもしれない。 |
福島県に近いだけあって、上空は晴れていても、雪混じりの風が吹き、芝草山には虹が出ていた。 ![]() 上三依塩原温泉口駅は先月に続き2回目だ。 駅前の広場を出て、すぐ左に曲がりビニールハウス沿いに歩く。 ![]() ログハウスのところで左に曲がり、野岩鉄道に掛かる橋を渡ると、尾根の取り付きに着く。 残念なことに、そこは廃棄物置き場で、あまりきれいではない。 ここでスパッツとストックを装着する。 ![]() 少し戻り、尾根の末端に取付く。正面に大きな露岩が2つあり、その間を通り抜ける。 新しい落ち葉は、ふかふかで滑りやすい。急な登りは、スリップが気になる。 露岩の高さまで登てみると、右手の岩のてっぺんに石の祠があった。 ![]() 尾根は、一旦平坦になり、また登りが始まる。下草や笹がなく、ナラやクヌギの落葉の斜面が続く。そして時々、露岩が点在する。 ![]() 南の空は青空だが、北(福島県側)の空は高曇りだ。そして、風もあり、少し肌寒い。 30分ほど登ったときだ、右手を観たら虹が出ていた。 今朝、一つ手間の駅、中三依温泉駅で登り電車を待っている間にも、芝草山の上にも虹が掛かっていた。 虹の要因は、雪だ。少しだけ雪が舞っていた。 ![]() 取り付き点から35分、標高890m付近、左からの尾根と合流する。 そこには、山と彫られたコンクリート杭が立っていた。 ![]() ![]() その先は登りも緩やかになり、2つのコブを超え、松が多い尾根になると踏跡が現れた。 そして右手には、田代山の北側の稜線が見えるようになる。稜線は、葉を落としたブナで白く見える。 ![]() 標高900mあたりからイワウチワの群落が増える。5月の連休あたりが見頃だろう。 ![]() 標高990m付近に、風で倒れたブナがあった。倒れてからだいぶ時間が経ったのだろう、太くなった枝が、倒れてから真っすぐ上を向いて伸びている。すごい生命力だ。 ![]() ![]() 山頂直下に少し急斜面になるが、そこもそれほど長くはない。 一旦尾根に出て、少し南に進むと、そこが山頂だ。 取り付き点から1時間半、田代山1099.9mの山頂に到着した。 ![]() ![]() ![]() 山頂には、山名板が2つと、三等三角点の石標がある。 眺望は、樹の間から芝草山や、先月登った白倉山から三依山の稜線が見える程度だ。 ![]() ここで、1回目のお昼にする。 すると、パラパラと雪のような雨が降ってきたので雨具の上着を着る。空は曇り、風も出てきたので、ちょうど良かった。 山頂がある尾根は、地図では幅20mぐらいあるようだが、実際には、2~3mの幅しかない、狭い尾根だ。 ![]() 15分の滞在で、先を進む。 尾根を北北西に50m進み、西の尾根に下る。かなり急な尾根だ。 ![]() 途中で日光方面が抜けて見えた。 女峰山は雲に隠れているが、太郎山はずんぐりした山頂をのぞかせていた。 ![]() 50m程下ったところで尾根が二股に分かれる。コンパスで確認しながら進むが、5mぐらいの岩場だったので、中央を下り岩の下でトラバースする。落葉が多く、滑りやすい。 山頂かか20分でコルに着く。ここから先は小ピークをいくつも超えるアップダウンの尾根が続く。 ![]() 尾根は狭いが、枝尾根に入らないよう、常に地図読みをしながら進む。 踏跡は薄いが、ちゃんとある。但し、落葉で埋もれ、鮮明ではない。 ![]() 時々、木々の間から、先月歩いた白倉山から三依山に続く尾根が見える。 露岩も時々現れ、楽しませてくれる。イワウチワやツツジが多い。 途中で、フライングで咲いたツツジを見つけた。ここのところ少し暖かったから、春と勘違いしたようだ。 ![]() 1068mのポイントには、ちょうど1時間で通過した。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 山頂から約1時間半、鉄塔に到着した。 残すところ約三分の一まで来たので、ここでやっと休む気になれた。2回目の昼飯にする。 ![]() エスケープに使えそうな巡視路は、東に向かって下っている。 鉄塔特有の唸り音がする。風が無く、一人でいると不気味だ。 ![]() 鉄塔の先も同じような尾根が続く。 西側を見ると芝草山が近付いてきた。 ![]() 鉄塔から45分経って標高1070mの小ピークに着く。 ここで大きく曲がり、左の尾根に進む。 小ピークには、地図には記載がない石標があった。 広い尾根で落葉も多く、コンパスが無ければ間違いやすい場所だ。 ![]() ![]() その先、900mのコルに赤テープを見つけた。 おそらく、中三依の神社に向かって降りるルートではないかと思う。 ![]() その先が一ヶ所、急な下りと岩場の登りがある。 ![]() そして920mの小ピークを越え、900m付近で二股に分かれる尾根を左行くところに、クヌギに何本も赤いペンキが塗られていた。 ここもおそらく、中三依の神社に下るルートではないかと思う。 ![]() その先、急な下りを過ぎ、再度登り返すと986.1mのポイントに着く。 ここは石標ではなく、銅の鋲があった。No.104721だった。 ![]() ![]() ![]() ![]() その先の下りも、赤いペンキが多かった。鮮明な踏跡が続いている。 少し下ったところに5mぐらいの露岩あり、岩の右側に路がある。 ![]() 910まで下ると、尾根が少し右に曲がるが、踏跡は左についている。 ヤマレコの記録でも、ここで少しだけクランクしていたので、正しいかと思い下ると違っていた。 登り返し、地図とコンパスで正しい尾根を下る。その尾根は、踏跡が薄かった。 ![]() 下るにつて、民家が大きくなる。 傾斜がきつく、落葉で滑りやすい。 ![]() 14時10分を過ぎ、民家の裏手に着いた。 鉄骨で出来た獣除けの隙間を抜ける。 流石に民家の庭先を通るのははばかり、納屋の裏を抜け、道路にでる。 ![]() 14時19分、中三依の部落に着いた。 国道に出たら、男鹿川の橋を渡り、「上(神)の清水」を通り、「男鹿(おじか)の湯」に向かう。 ![]() ![]() 男鹿の湯は、2016年4月に、水品沙記さんがリニューアルオープンさせた日帰り温泉だ。他にコテージやキャンプ場もある。 日帰り温泉は、600円。今日は、他に人がいなく、貸し切りだった。 ![]() 15時の電車は間に合わないことは分っていたが、乗換検索ではヒットしない特急に乗れることに気づき、急いで駅に向かう。 滑り込みで15時31分発のリバティーに乗り帰宅した。 |
【編集後記】 地味な山だが、登てみると面白い。 そして、人の手垢が付いていないところも、良い所だ。 春、そして雪が積もった時にも来てみたい。 ( ^^) _旦~~ |
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