山行記録 2020年  No.08
12月29日(火) 日帰り山行

西平岳 南市界尾根 バリエーションコース

アクセス・コースタイム
 
12/29(火)
電車:京成高砂駅[5:52発 羽田空港行きに乗車]-
   -押上駅[6:17発 東武線急行久喜行きに乗車]-
   -春日部駅[7:03発 リバティ会津101号会津田島行きに乗車]-
   -新藤原駅[8:45着]
    株主優待券750円+特急券1250円
徒歩:新藤原駅[8:53出]-釈迦ヶ岳開拓地[10:00着]-
   -登山口[10:33着/10:45出]-
   -カラマツ植林の標識[11:30着]-沢を渡る[11:10-
   -1331mポイント[12:00通過]-
   -西平岳1712m[13:33着/13:45出]-
   -南東尾根一般ルートを下山-
   -西平岳登山口[14:35着]-ゲート[15:00着]-
   -釈迦ヶ岳開拓地[15:20着]-新藤原駅[16:45着]
電車:新藤原駅[16:57発]-高砂駅[20:19着]
    株主優待券750円
 

 
年末、最後の株主優待券を使い切るべく、高原山は西平岳の真南、日光市と塩谷郡塩谷町との境界にある尾根を歩くことにした。この尾根は、始めて歩く。
2週間前に大寒波が来て、日本海側に大雪を降らせた。日光周辺の山々もかなりの積雪があった。その新雪も楽しみだ。
 
がしかし、珍しく朝寝坊をし、始発に乗りそこねた。
慌ててインターネットで次の電車を調べると、なんと1時間半も遅くなることが分かった。それでは、計画のルートをクリアできない。
検索の仕方が悪いのかと思い、別の乗換案内で調べるも同じだった。でも、特急リバティを使うと計画より45分遅れで新藤原駅に着くことが分かった。そこでインターネットで特急券を予約し、なんとかスタートの新藤原駅に着いた。
とは言え、計画より45分も遅い出発のため、いつもよりスピードを上げて歩く。
それは、帰りの電車も1時間に1本と本数が少ないことと、この季節、陽が短いためライトを使うのは避けたかったからだ。
 
そんなわけで、スピードを上げた歩いたため、途中で足の筋肉がつり始めた。でも努力のかいもあり、途中、敗退せず山頂も踏め、予定していた16時57分の電車に乗れた。ただ、下山路は、登りに使ったバリエーションルートではなく、短時間で下れる一般道にしたのが正解だった。
 
 
リバティ会津の乗り心地は良かった。暖房が十分効いていて、時間を45分も稼いでくれた。

 
栃木駅を過ぎれば日光連山が目に入る。予想通り雪化粧している。下今市駅に着くと右手に高原山も見えるようになる。樹林帯が多いので、真っ白ではないが、雪は必ずありそうだ。

今日は雪山の装備を万全にしてきた。アイゼン、ワカン、そしてスノーシューだ。今日は、どのあたりからスノーシューが使えるか。それが楽しみだ。
 
新藤原駅を降りると、国道、そして県道を歩く。この県道が長い。途中、朝からヒッチハイクができないかと、追い越す車に手を挙げるも止まってもらえなかった。コロナ禍で登山者は歓迎されないからか。

 
釈迦ヶ岳開拓地の丁字路から農道を北に歩き、今回のルート、西平岳の南、市界の取付き点に着く。ストックを出し、スパッツを履いて出発する。

 
地図には、林道が記されているが、それも入口だけ。奥は森に戻っている。
尾根は、地図のとおり広く緩やかな傾斜が続いている。クヌギやナラ、カエデなどの広葉樹林の林が続く。笹は少なく、落葉が敷き詰められている。

 
歩き始めて15分、幹に塗られた赤いペンキの目印が一直線に並んでいた。近付くとその先に、市界を示す、赤いアクリル板の標識があった。

 
市界のラインは、尾根から沢に降り、そして隣の尾根に続く。その分岐は標高1070m付近だ。プロトレックで標高を探りながら、左の沢へとトラバースする。ちょうど、鹿のトレースがあり、使わせてもらう。

 

 
沢は雪に覆われ、涸沢だった。雪解けの季節にだけ流れる沢だろう。鹿のトレースは、徒渉しやすい所選んで対岸に続いていた。
沢の右岸についたら、下山の時に目印にと赤い布を小枝に巻いておく。
 
右岸の尾根を登る。南斜面のせいか、雪が少ない。

 
沢から20分ほど登ったところ、標高約1180m付近に、白い林班の標識が立っていた。昭和49年11月、カラマツを植林したという記録。今から46年も前のことだ。しかし、周囲に落葉松はない。

 
すると林班の標識のすぐ先に、錆び着いたワイヤーロープが残置されていた。落葉松は既に切り出されてしまったようだ。

 
雪はまだらに残って、積雪は5cm前後。時々、背の低い笹に積もった雪でスリップする。短調の登りが続く。朝の寝坊で計画より時間が押していることが気になり、いつもよりスピードを上げる。風も無く、気温は3℃前後。背中が汗ばんでくる。半袖の冬用下着は、少し早かったかもしれない。

 

 
取付きから2時間弱、スノーシューが使える雪原になった。
早速、ザックを下ろし装着する。今シーズン初めてのスノーシューだ。リフターを上げると、傾斜でも楽に登れる。快調だ。

 
20分ぐらいは快適なスノーシュー歩きができたが、積雪が減り、一旦外し、少しして積雪がまた増えてから、スノーシュー歩きを再開する。やっぱりスノーシューは快適だ。
 
標高1650m付近で山頂のヤブが始まる。雪質もザラメから乾いた雪になった。
傾斜が緩んでくると山頂は近い。積雪も50cm以上ありそうだ。

 

 

 
快適なスノーシュー歩きで、13時半、西平岳山頂に到着する。北には黒い中岳と真っ白い釈迦ヶ岳が間近に見られる。西平岳の肩からは中岳に向かってスノーシューのトレースが付いていた。

 

 

 
ここで時間を確認する。計画では、南市界尾根をピストンする予定だったが、地図読みをしながらだと、登りとそれほど時間が変わらない可能性がある。それなら、林道歩きは長くなるが、一般ルートを下った方が早くて安全だと判断する。

 
西平岳の肩から一般ルートの分岐は分りにくいが、今日はトレースがあるので助かった。
予想通り、下りもスノーシューが快適だ。傾斜がきついところはスノーシューが滑るので、スピードがでる。

 
標高1300m付近で、スノーシューのトレースは壺足に変わった。それでもスノーシューで下る。

 
プロトレックを見ると標高1150mまで下ってきた。登山口は、もうすぐだ。そのあたりで、スノーシューを外す。途端に落葉に積もった中途半端な雪でスリップして尻餅をつく。その先で登山口がある林道が見えてきた。

 
山頂から1時間で、西平岳の登山口に着いた。この時、時刻は14時35分。電車の時間まで2時間ある。なんとか間に合いそうだ。

 
林道にも雪が積もっている。つもなら石ころゴロゴロの林道も、白い雪が平坦な高速道路に変えてくれる。

 
ゲートを通過し、下り勾配になったあたりで振り向くと、西平岳の南斜面が一望に眺められる。次は、市界尾根の一本右手の尾根を登ろう。明るい茶色い尾根が、上の方まで伸びている。きっと、春、新緑のころは、美尾根を味わえることだろう。


 
【編集後記】
 
計画したルートは踏破できたが、急いで歩いたので、味わいは半減だった。
次は、時間に余裕を持て歩きたい。
やはりテント泊が一番か。
雪のテント泊。それも楽しみだ。
 
 ( ^^) _旦~~  
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