山行記録 2021年  No.10
10月30日(土) 日帰り山行

奥多摩 栗の木ダワ尾根 バリエーションコース

アクセス・コースタイム
 
10/30(土)
電車:京成高砂駅[4:55発]-JR河辺駅[7:05着]
    京成線+JR線1197円
 
車 :河辺駅[7:10出]-登山口 片倉橋手前の駐車場[8:20着]
徒歩:駐車場[8:33出]-片倉橋[8:35着]-塩沢橋[9:10着]-
   -林道終点[9:23着]-水平道合流[9:31着]-
   -ゴーロ窪[9:33着]-水の口窪[9:45着]-
   -死人窪[10:00着]-下降点[10:14着]-
   -シオ沢[10:29着]-1040m[10:42着]-
   -1200m[11:21着]-1400m[11:50着]-
   -1520m[12:07着]-1635m一般道[12:27着]-
   -七ツ石尾根モノレール片倉線終点駅[12:40着(昼飯)13:05出]-
   -片倉見晴駅[13:25着/13:35出]-赤指山支線ポイント[13:44着]-
   -ポイント[14:20着]-モノレールを離れる[14:29着]-
   -法枠工の上部[14:38着]-平地 巣箱6番[14:50着]-
   -モノレール起点駅[15:03着]-後山林道[15:06着]-
   -片倉橋[15:18着]-駐車場[15:10着]
 
車 :駐車場[15:20出]-途中買物-山田家[16:10着]
 
電車:JR河辺駅[19:25発]-高砂駅[21:22着]
    JR線+京成線1197円
 

 
外出自粛が解かれ、山田さんと久しぶりに山に行った。
事前に下見をしたというヨモギ尾根と七ツ石尾根の間、シオ沢から七ツ石に向かって伸びる尾根「栗の木ダワ尾根」、そこは広葉樹の美尾根だった。
標高差は700メートル、登りに2時間のコース。
 
途中、伐採に使ったワイヤーが残置されていたり、一升瓶が切り株に残っていたり、おもしろい。
 
下りは、以前も使った七ツ石尾根をモノレールに沿って下った。
このコースは、傾斜が半端なくきつい。登りはしんどいだろう。
 
下山したら、山田家に行き、今年の秋、収穫した山のキノコを堪能させてもらった。
久しぶりに山田さんと語らえ、楽しい一日だった。

 
JR河辺駅で山田さんの2CVに乗り込む。
小河内ダムを超え、雲取山の登山口である鴨沢の先のお祭から、後山林道に入る。
2キロほど走ったところに片倉橋がある。外山林道は、橋のすぐ先のゲートまでしか入れない。
車は、橋の手前のスペースにも止められるが、今日は先客がいたため、100メートル手前のカーブにある空き地に止めた。
 
ゲートを潜り抜け、塩沢橋まで外山林道を2.3キロ歩く。
山は空きの終盤。紅葉もこれが見納めだ。

 
途中、何人もの登山者とすれ違った。
三条の湯に泊まった帰りだと言っていた。
 
約30分後、塩沢橋に着く。
そこに「東京水道水源林」と掘られた石碑が建っている。
これから進むシオ沢の水平道も、都が震源管理のための路だ。

 

 
チェーンゲートがあり車は入れないが、500メートルぐらい林道が続いている。
 
途中、ヨモギ尾根ルートへの取付きがあり、苔むした石垣で、標識が設置されている。
そこを通過したのは失敗だった。

 
林道を終点まで進むと、その先に路はなかった。
水平道は、やはりヨモギ尾根ルートの途中からだったかと、この時気付いた。

 
林道の終点まで行って、斜面を上がることは、ヤマレコの地図検索で調べていた。
その間違った軌跡を地図に写し取ってきたからしかたない。
 
約50メートルほど落葉の斜面を登ると、しっかりした水平道に合流する。
そこには、東京都水道局 水源管理事務所の「生長量試験林」の標識があった。

 
水平道はよく整備され、真新しい木製の橋が何か所も掛けられている。
目的の尾根まで、水平道を1キロほど歩く。
途中、小沢を3本通過する。
ゴロ窪の次、水ノ田窪に掛かる橋は落差もあり、少し緊張する。

 
渡った先に水場がある。山田さんは、ここでプラティパスの水を入れ替えた。

 
なだらかな登りの水平道、3つ目の小沢は、死人窪と名付けられている。
山田さん曰く、昔、営林小屋があったが、雪崩で流され死人が出たからだと。
 
死人窪から400メートルほど行ったところで、シオ沢に下る。
下降点は、地図読みができないと分からない。

 
落葉の下がぬかっいて滑りやすい。
約100メートルほど下り、シオ沢に着く。

 
降りたところは、シオ沢の枝沢、諸左衛門谷の少し上流で、幅が狭くなっている。
樹の間から、諸左衛門谷の入口にある小さな滝が見られる。

 
沢を渡った先が本日の目的、栗の木ダワ尾根の取付きだ。
標高差は約700メール。いきなり急傾斜から始まる。
しかし、広葉樹が広がる美尾根のようだ。

 
10分ほど登る。標高1040メール付近。伐採で使われたワイヤーロープが残置されている。

 
もう少し登って傾斜がゆるんだ標高1065メール付近で一本取る。
大きな山毛欅が多い。

 
少しすると、朽ちた切り株に、一升瓶が投げ込まれたところに着く。

 
その先は、尾根がやせてくる。

 

 

 
そして樹性は広葉樹からモミやアシビに変わる。

 
傾斜が再度きつくなる。
露岩の尾根を登る。

 

 
尾根に取付き1時間、標高1200メール、小さいコブを超え、少し下る。

 
さらに10分ほど進むと尾根は広がり、傾斜がゆるむ。
大きなモミ、紅葉したモミジが多い。

 

 

 


さらに20分進む。
標高1400メール、広い尾根が山毛欅の黄色い葉が日差しを浴びきれいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
12時を回った。標高は1520メール、傾斜はゆるくなる。
美尾根に、しばし言葉を失う。

 
爪痕だ。熊の仕業か。

 

 

 


12時半、一般道にでる。

 
七ツ石山はこの上だが、ピークが目的ではないので、下る予定の七ツ石尾根に向かう。
 
途中、視界が開ける。はるか向こうに、雪をいただいた山脈が望める。
南アルプスだ。特徴的な甲斐駒から、南に白根三山が続いている。

 
七ツ石尾根には、林業用にモノレールが敷かれている。
2016年の5月、山田さんと二人、この尾根を下ったことがある。
 
モノレール片倉線の終点駅。小さいながらもプラットホームがある。
全長は3.4キロ、起点駅までは1時間15分と書かれている。
(ちなみに登りは1時間40分と、起点駅に書かれている。)
ここでお昼を食べた。山さんはいつものニシンのワッパ飯だ。

 

 

 
レールに沿って下る。
2回目だが、実に楽しいコースだ。

 
20分後、ポイント1536の少し北側にある片倉見晴駅で休憩する。

 

 

 
さらに20分ほど下ったところにある支線のポイント。
手動のポイントだが、よくできている。

 

 
ここのモノレールの面白さは、なんと言っても傾斜がすごいこと。
角度40度はあるだろう。

 

 

 

 
さらに30分下ったところにあるポイント。

 
途中、モノレールのレールから離れ、ヒノキの植林地を下る。

 
西側の崖上を通過する。
そこには、向かいの尾根に渡したワイヤーロープの基礎がある。
大きな鉄骨のベースを4本のアースアンカーで崖に固定してある。

 

 
そして表土の崩壊を保護する法面(のりめん)保護工事、ここでは法枠工が施工された箇所の最上部を通過する。

 
次にモノレールに合流すると、そこはスギの植林地の中だ。
 
モノレールに沿って下ると、モノレールがカーブする地点に着く。
守屋さんの地図には、「平地 巣箱6番」と記されている。
確かに植林された杉の樹に巣箱が取付けられている。
 
ここから後山林道は近い。
その最後がおもしろい。
モノレールの傾斜は最大級となり、よくぞこの傾斜にレールを敷いたと感心させられる。
その傾斜は、遊園地のジェットコースターのように徐々に傾きマックスを迎える。
だから、少し進まないと下降点が見えない、スリル満点な作りだ。

 

 

 

 
モノレールの起点駅。
車庫があり、ここに格納されている。

 

 
15時過ぎ、外山林道に出る。

 

 
片倉橋を通過し、駐車場に戻る。

 
 
 
【編集後記】
 
2021年、山田さんとの山登りはこれ一回だけだった。
早くコロナが治まることを願う。
 
 ( ^^) _旦~~  
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