山行記録 2021年 No.10 | |
10月30日(土) 日帰り山行 | |
奥多摩 栗の木ダワ尾根 バリエーションコース |
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アクセス・コースタイム |
![]() 事前に下見をしたというヨモギ尾根と七ツ石尾根の間、シオ沢から七ツ石に向かって伸びる尾根「栗の木ダワ尾根」、そこは広葉樹の美尾根だった。 標高差は700メートル、登りに2時間のコース。 途中、伐採に使ったワイヤーが残置されていたり、一升瓶が切り株に残っていたり、おもしろい。 下りは、以前も使った七ツ石尾根をモノレールに沿って下った。 このコースは、傾斜が半端なくきつい。登りはしんどいだろう。 下山したら、山田家に行き、今年の秋、収穫した山のキノコを堪能させてもらった。 久しぶりに山田さんと語らえ、楽しい一日だった。 |
JR河辺駅で山田さんの2CVに乗り込む。 小河内ダムを超え、雲取山の登山口である鴨沢の先のお祭から、後山林道に入る。 2キロほど走ったところに片倉橋がある。外山林道は、橋のすぐ先のゲートまでしか入れない。 車は、橋の手前のスペースにも止められるが、今日は先客がいたため、100メートル手前のカーブにある空き地に止めた。 ゲートを潜り抜け、塩沢橋まで外山林道を2.3キロ歩く。 山は空きの終盤。紅葉もこれが見納めだ。 ![]() 途中、何人もの登山者とすれ違った。 三条の湯に泊まった帰りだと言っていた。 約30分後、塩沢橋に着く。 そこに「東京水道水源林」と掘られた石碑が建っている。 これから進むシオ沢の水平道も、都が震源管理のための路だ。 ![]() ![]() チェーンゲートがあり車は入れないが、500メートルぐらい林道が続いている。 途中、ヨモギ尾根ルートへの取付きがあり、苔むした石垣で、標識が設置されている。 そこを通過したのは失敗だった。 ![]() 林道を終点まで進むと、その先に路はなかった。 水平道は、やはりヨモギ尾根ルートの途中からだったかと、この時気付いた。 ![]() 林道の終点まで行って、斜面を上がることは、ヤマレコの地図検索で調べていた。 その間違った軌跡を地図に写し取ってきたからしかたない。 約50メートルほど落葉の斜面を登ると、しっかりした水平道に合流する。 そこには、東京都水道局 水源管理事務所の「生長量試験林」の標識があった。 ![]() 水平道はよく整備され、真新しい木製の橋が何か所も掛けられている。 目的の尾根まで、水平道を1キロほど歩く。 途中、小沢を3本通過する。 ゴロ窪の次、水ノ田窪に掛かる橋は落差もあり、少し緊張する。 ![]() 渡った先に水場がある。山田さんは、ここでプラティパスの水を入れ替えた。 ![]() なだらかな登りの水平道、3つ目の小沢は、死人窪と名付けられている。 山田さん曰く、昔、営林小屋があったが、雪崩で流され死人が出たからだと。 死人窪から400メートルほど行ったところで、シオ沢に下る。 下降点は、地図読みができないと分からない。 ![]() 落葉の下がぬかっいて滑りやすい。 約100メートルほど下り、シオ沢に着く。 ![]() 降りたところは、シオ沢の枝沢、諸左衛門谷の少し上流で、幅が狭くなっている。 樹の間から、諸左衛門谷の入口にある小さな滝が見られる。 ![]() 沢を渡った先が本日の目的、栗の木ダワ尾根の取付きだ。 標高差は約700メール。いきなり急傾斜から始まる。 しかし、広葉樹が広がる美尾根のようだ。 ![]() 10分ほど登る。標高1040メール付近。伐採で使われたワイヤーロープが残置されている。 ![]() もう少し登って傾斜がゆるんだ標高1065メール付近で一本取る。 大きな山毛欅が多い。 ![]() 少しすると、朽ちた切り株に、一升瓶が投げ込まれたところに着く。 ![]() その先は、尾根がやせてくる。 ![]() ![]() ![]() そして樹性は広葉樹からモミやアシビに変わる。 ![]() 傾斜が再度きつくなる。 露岩の尾根を登る。 ![]() ![]() 尾根に取付き1時間、標高1200メール、小さいコブを超え、少し下る。 ![]() さらに10分ほど進むと尾根は広がり、傾斜がゆるむ。 大きなモミ、紅葉したモミジが多い。 ![]() ![]() ![]() ![]() さらに20分進む。 標高1400メール、広い尾根が山毛欅の黄色い葉が日差しを浴びきれいだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 12時を回った。標高は1520メール、傾斜はゆるくなる。 美尾根に、しばし言葉を失う。 ![]() 爪痕だ。熊の仕業か。 ![]() ![]() ![]() ![]() 12時半、一般道にでる。 ![]() 七ツ石山はこの上だが、ピークが目的ではないので、下る予定の七ツ石尾根に向かう。 途中、視界が開ける。はるか向こうに、雪をいただいた山脈が望める。 南アルプスだ。特徴的な甲斐駒から、南に白根三山が続いている。 ![]() 七ツ石尾根には、林業用にモノレールが敷かれている。 2016年の5月、山田さんと二人、この尾根を下ったことがある。 モノレール片倉線の終点駅。小さいながらもプラットホームがある。 全長は3.4キロ、起点駅までは1時間15分と書かれている。 (ちなみに登りは1時間40分と、起点駅に書かれている。) ここでお昼を食べた。山さんはいつものニシンのワッパ飯だ。 ![]() ![]() ![]() レールに沿って下る。 2回目だが、実に楽しいコースだ。 ![]() 20分後、ポイント1536の少し北側にある片倉見晴駅で休憩する。 ![]() ![]() ![]() さらに20分ほど下ったところにある支線のポイント。 手動のポイントだが、よくできている。 ![]() ![]() ここのモノレールの面白さは、なんと言っても傾斜がすごいこと。 角度40度はあるだろう。 ![]() ![]() ![]() ![]() さらに30分下ったところにあるポイント。 ![]() 途中、モノレールのレールから離れ、ヒノキの植林地を下る。 ![]() 西側の崖上を通過する。 そこには、向かいの尾根に渡したワイヤーロープの基礎がある。 大きな鉄骨のベースを4本のアースアンカーで崖に固定してある。 ![]() ![]() そして表土の崩壊を保護する法面(のりめん)保護工事、ここでは法枠工が施工された箇所の最上部を通過する。 ![]() 次にモノレールに合流すると、そこはスギの植林地の中だ。 モノレールに沿って下ると、モノレールがカーブする地点に着く。 守屋さんの地図には、「平地 巣箱6番」と記されている。 確かに植林された杉の樹に巣箱が取付けられている。 ここから後山林道は近い。 その最後がおもしろい。 モノレールの傾斜は最大級となり、よくぞこの傾斜にレールを敷いたと感心させられる。 その傾斜は、遊園地のジェットコースターのように徐々に傾きマックスを迎える。 だから、少し進まないと下降点が見えない、スリル満点な作りだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() モノレールの起点駅。 車庫があり、ここに格納されている。 ![]() ![]() 15時過ぎ、外山林道に出る。 ![]() ![]() 片倉橋を通過し、駐車場に戻る。 ![]() |
【編集後記】 2021年、山田さんとの山登りはこれ一回だけだった。 早くコロナが治まることを願う。 ( ^^) _旦~~ |
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