白根隠山
一般コース
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アクセス・コースタイム
2021年12月24日(金)~25日(土) 晴れ 避難小屋1泊
12月24日(金)
電車:京成高砂駅[6:00発]-東武日光駅[8:17着]
京成線189円+株主優待券700円
バス:JR日光駅[8:45発]-湯元温泉[10:10着]
パス 湯元温泉フリーパス3500円 2日間有効
徒歩:湯元温泉[10:30出]-取付き(スキー場ゲレンデ上部)[11:20着]-
-外山鞍部[13:27着]-天狗平[14:27着]-
-前白根山[15:05着]-分岐[15:39着]-
-五色沼避難小屋[16:00着] 宿泊
12月25日(土)
徒歩:五色沼避難小屋[6:10出]-分岐[6:55着]-
-P2385[7:25着]-コル[7:34着]-
-白根隠山[8:15着/8:25出]-
-コル[8:40着]-分岐[9:15着]-
-前白根山[9:47着]-天狗平[10:28着]-
-外山鞍部[11:09着/11:25出]-
-取付き(スキー場ゲレンデ上部)[12:06着]-湯元温泉[12:45着]-
バス:湯元温泉[13:00発]-東武日光駅[14:15着]
パス 湯元温泉フリーパス
電車:東武日光駅[14:28発]-高砂駅[17:24着]
株主優待券700円+京成線189円
【はじめに】
2021年も終わりに近づき、手元にはまだ東武鉄道の株主優待券が2枚余っている。
使用期限は12月31日まで、あと数日だ。
6ヶ月期限の株主優待券を毎年1月と7月に6枚から8枚買っておいて、いつでも山に行ける体制を整えている。
しかし、過去何度か、期限切れで無駄にしたことがある。
山にはいつも天候予報を調べたうえで、行く日を決めているが、時には株主優待券の使用期限を優先することもある。
今回がそうだ。
ニュースで2021年は雪が多いと聞き、スノーシューを使える山行をと考え、白根山に決めた。
だが白根山だけでは面白くないので、違うルートと考え、前白根山から錫ヶ岳へと続く白錫尾根を歩くことにした。雪が無ければササヤブらしい。できれば錫ヶ岳まで行きたいが。
結果、吹雪で白根隠山止まりとなったが、新雪をスノーシューで歩けとても楽しかった。
2022年も楽しい雪山を登りたい。
12月24日(金)
12月24日、ちまたはクリスマスらしいが、自分は一人山に出掛ける。
出発日、いつもの始発に乗るつもりだったが、1時間寝坊してしまった。
言訳だが、前日は仕事が遅く、床に就くのが遅くなったからだ。
東武日光駅で30分バスを待ち、終点の湯元に向かう。
天気は下り坂、空には巻雲と羊雲。風はぞれほどでもないが寒い。
湯元温泉のバス待合室でスパッツを装着し、10:30に出発する。
大きなホテルも前を通過し湯元スキー場に入る。
スキー場はオープン前で誰もいない。
圧雪してあり、さらに先導者のトレースがあり、ツボ足にならずに歩けた。
取付きのゲレンデ上部には11:20に着いた。
ここでストックを出し、針葉樹林の九十九折りの山道に入る。
積雪も少なく、トレースもあり特に問題はないが、背中の荷が重く、我慢の登りを続ける。
途中でアイスバーンになってきたので、アイゼンを装着した。
鞍部の手前で、下山してきた2人組とスライドした。
前白根で引き返してきたとのこと。聞くと積雪は多いらしい。これは期待できる。
約1時間で外山鞍部に到着(13:27)
樹林帯の中、尾根沿いに西に進む。
積雪は30センチ以上、トレースがあり。まずはトレースを辿る。
30分も歩くと視界が開け、振り向けば男体山が山頂と谷筋に雪をまとっている。
天狗平辺りで、また一人が下ってきた。スノーシューを履いている。
そこで自分もスノーシューを取出す。
それからは快適な歩きが始まる。
白樺林の隙間から見える景色が良い。正面には白根山も見えるようになった。
但し、風が強い。
前白根山に近付くと雪は少なくなり、スノーシューを外す。
ここはいつも雪が少ない。風が強く、雪が積もらないのだろうか。
15:05、前白根山に到着。いつ来ても良い場所だ。眺望は360度、見飽きることはない。
南に安蘇の山と皇海まで続く尾根。
下ってコルで再びスノーシューを付ける。
避難小屋への分岐には、15:39に到着。小屋へ下る。
岩が多く一旦スノーシューを外すが、ツボ足になり苦労する。
16:00、五色沼避難小屋に到着。
心配していた入口には雪が少なかった。
おそらく、最近使った方が除雪してくれたのだろう。
扉の前を少し除雪し、固い扉を開ける。
小屋は暗く、中は2階建てになっている。
人は居なかった。
今夜はアルファー米のえびピラフと、サラスパを豚骨ラーメンのスープで食べた。
ラジオは電波の状況が良くなく、雪から水を作って20時前に寝る。
12月25日(土)
寒かったが、今回、冬用のシュラフと、羽毛の像足を持ってきたので、ガタガタ震えることはなかった。
4時過ぎに起きて、袋麺の天そばを作る。
気温はマイナス10℃、水筒は氷るのでシュラフカバーの中に入れて寝た。
6:10、五色沼避難小屋を出発する。
昨夜の降雪で新たに20センチほど新雪が積もった。
快適なスノーシューハイクを期待して出発する。
だが、分岐までの登りは傾斜が急でスノーシューは滑り、それに加えて新雪でトレースが消え、ルートが分からない。
45分も掛かって、なんとか尾根に出る。(分岐6:55着)
空は100%曇り、風が強く最悪だ。
こういう時、バラクラバは最強だ。
小ピークのP2385まで約30分。
一旦コルに下って、急な登りになる。
傾斜がきついとスノーシューでは滑る。ルートを少し東に変える。
雪の下は熊笹のようで、足場を作ると熊笹が現れ、かえって滑り登りにくい。
トラバース気味に高度を上げ、石ころだらけの平坦な山頂に出た。
山名板までは少し進まなければならないが、ここも風が強い。
8:15、白根隠山に到着。標高2410メートルと書かれている。
山頂には樹木は1本もなく、地面は岩と雪のみ。
とにかく風が強く、立ってもいられない。
眺望は良い所なのだろうが、今はホワイトアウト。
写真を撮って、今回はここまでとする。(8:25出発)
登りで苦労した斜面は、下りも苦労だった。
傾斜が緩くいなればスノーシューで快適に歩ける。
但し、風が強くなければ。
コルを通過し、分岐まで戻る(9:15着)
このころ、少しだけ日差しが差して、光輝く中禅寺湖を見られた。
前白根山の登りは雪が少ないので、スノーシューを外すところだが、なんとか雪を見つけて登ることにする。
その結果、ピークから西、2017年3月に歩いた五色山への標識のところに出てしまった。
当時はワカンで歩くの楽しくて、金精山を超え、峠から湯元まで歩いた。
結局、スノーシューを外し、山頂へ向かう。(前白根山9:47着)
風は強いが、東側から回復する兆しで晴れ間も見える。
前白根山からの下りは快適だ。
スノーシューで昨夜降った新雪・パウダースノーの上を自分のトレースを付ける。
ルートは少々いい加減になり、天狗平に出てしまう。
こういう時は、尾根沿いに進むべきだが・・・。
とにかく、新雪をスノーシューで歩けることを楽しむ。
風は相変わらずだが、白樺林の中は少し和らぐ。
途中で晴れ、太郎山から女峰山、大真名子、小真名子、そして男体山が、真正面に見える。
樹林帯に入り、5人グループとスライドする。
11:09、外山鞍部で休みを取る。
柴又帝釈天 やぶ忠のまめ板を食べる。
日差しが暖かい。
スキー場への下りは、アイゼンに履き替える。
途中、10名くらいとスライドする。
そのため、トレースはバッチリ。楽だった。
北を見上げると、先月歩いた、湯泉が岳の南東尾根が見える。
取付き(スキー場ゲレンデ上部)12:06着。
スキー場は、スノーモービルの跡をアイゼンで下る。
湯元温泉12:45着。
13時ちょうどのバスで帰る。
【編集後記】
気持ちとしては錫ヶ岳まで行きたかったが、あの風と寒さではしかたないだろう。
思いがけない新雪・パウダースノーをスノーシューで歩け、大満足な山行だった。
( ^^) _旦~~