山行記録 2023年  No.3
3月29日(水) 積雪期日帰り山行

前々白根山 一般コース

アクセス・コースタイム
 
3/29(水) 曇り時々晴れ
電車:京成高砂駅[5:39発]-押上駅[6:01発]-東武日光駅[8:18着]
    定期券+株主優待券700円
 
バス:東武日光駅[8:45発]-湯元温泉バス停[10:10着]
    湯元温泉フリーパス3500円
 
徒歩:湯元温泉バス停[10:15出]-ゲレンデ上部[10:45着/11:00出]-
   -外山のコル[12:35着]-前々白根山[14:05着/14:40出]-
   -外山のコル[15:10着]-ゲレンデ上部[16:20着]-
   -湯元温泉バス停[16:50着]
 
バス:湯元温泉バス停[17:15発]-東武日光駅[18:23着]
    湯元温泉フリーパス
 
電車:東武日光駅[18:45発]-押上駅-京成高砂駅[22:04着]
    株主優待券700円+定期券
 

 
サルギ尾根山の会、会員3名、今回の山行で5回目になる。
メンバーを雪の山に連れてい行きたくて、今回の山行を計画したが、全員参加とはならず残念ではあったが、初めて雪山、初めてアイゼンとスノーシューを楽しめてもらえ、自分も満足した。
 
白根山は日帰りでは無理だと分っていたので、目標を前白根山にしていた。
結果は、帰りのバスの時間もあり、前々白根山(※)止まりとなった。
(※ 実際、この山名はないが、前白根山の手前なのでかってに命名)
しかし、ここから眺めた白根山は前日の新雪で化粧直しされ、素晴らしい姿だった。
とくに山頂に左側(南東)斜面は、新雪がきらきら光ってきれいだった。
 
 
今回のメンバーは、髙さんと自分。
髙さんは地元駅から始発電車に乗っても東武日光駅7時53分発のバスに間に合わないことから、一本遅いバスに乗ることにした。
そのため、いつもより1時間遅い電車は、栃木方面に向かうサラリーマンや高校生で座席は埋まっていた。
 
車窓から眺める栃木の里山は、広葉樹の芽吹きと桜の花ですっかり春めいている。
田畑の畦道は麦の緑と対比で、菜の花の黄色が春らしく鮮やかだ。
 
新栃木駅を過ぎて見えるはずの日光の山々は、今日は雲に隠れていた。
それでも下小代駅を過ぎると、雪をまだらに残した女峰山が見えてきた。
 
東武日光駅で髙さんと合流し、8時45分発のバスに乗り込む。
バスは外国人観光客が8名ほど。日本人は数名しかいなかった。
 
男体山は、今日は山頂を白くしていた。
昨日、低気圧が通過し雪を降らせたようだ。谷より樹々が真っ白だ。

 
10時15分、硫黄が臭う湯元温泉に着く。
すでに駅でスパッツを装着していたので、バスを降りるとすぐに歩き始める。
 
ホテルを2棟通過するとスキー場に着く。
湯元温泉スキー場は、雪不足で3月22日にすでに営業を終了している。
 
半分以上が草原になったゲレンデを登る。
雪は滑るので草のところを選んで歩くが、自分は調子が出ない。
逆に髙さんは快調にスピードを上げ前を進む。
正面には、五色山が朝の日に照らされ真っ白に輝いている。

 
30分でゲレンデの一番上に着く。
スピードを上げたせいか、少し汗ばんだ。

 
ここで少し腹ごしらえをしながら、アイゼンを装着する。
髙さんは、アイゼンを着けて雪を歩くのは初めてである。
記念すべき、アイゼンの第一歩は、コンクリートの上。
お願いします。雪の上を歩いて・・・

 
11時ちょうど、外山のコルまでの登りを開始する。
昨夜の降雪で道は真っ白できれいだ。
そこに先行するアイゼンのトレースが2人分あった。
 
最初の堰堤までは雪が腐っていて、ツボ足になれない髙さんはびっくりして「穴がー!」と声を上げる。
一度、足を潜らせると、持ち上げるのに一苦労する。
声を上げる気持ちは分る。
潜らない場所は、勘と経験で見つけるしかない。

 
尾根に乗ると今度は石ころだらけの道。
これはこれでアイゼンを履いていると歩き難い。
 
少しすると雪も増え、アイゼンの本領を発揮する。
時々新雪の下に氷もあり、慎重に歩く。

 
1時間ほどすると、北側に温泉ヶ岳と東尾根が見えてくる。
その向こうには根名草山だ。

 

 
1時間半、すっかり背中に汗をかいて外山のコルに着く。
ここから南側の庚申山の山々が見られる。

 
稜線を右(西)に、樹林帯の中を進む。
すぐにシラビソからダケカンバへと植生が変わる。

 
積雪も充分あり、ツボ足が辛くなったので、ここでスノーシュー登場。
髙さんは、初スノーシュー。

 

 
途中、ふり返ると中禅寺湖と社山から黒檜岳の稜線がよく見える。
谷筋に雪を残し、春はまだまだだ。

 
13時50分頃、ポイント2325を通過。

 
もう一登り、頑張ろ!

 

 
稜線から東北東のビュー。
真ん中が太郎山、右に小真名子、大真名子、男体山。
女峰山は雲に隠れれている。

 
そして正面(西)には、日光の名峰 白根山が姿を現わした。
前日の新雪で化粧直しされ、素晴らしい姿だ。

 
計画では前白根山の予定だったが、ここからの景色で充分。
絶景の白根をバックに、ここで大休止とする。
 
天気は晴れ。風も無く、お昼と暖かいコーヒーでくつろぐ。
今回も、髙さんはチクワを且ついてきた。ひとつご相伴に授かる。

 
14時半を回り、帰りのバスに時間を考え、下山開始。
 
スノーシューでは少々急な下りだった。
そのせいもあって、転ぶ髙さん。

 

 
15時10分、外山のコルからはアイゼンに履き替える。

 
外山のコルからの下り、温泉ヶ岳と東尾根がきれいに見える。

 
氷混じり、石混じりの雪道、始めアイゼンでの歩きは大変だ。
このあと、雪を踏み抜きして髙さん、転ぶ。(写真はない)
反対の足のアイゼンでフクロハギを当てしまった。後で気づくが血がにじんでいた。

 
ゲレンデの手前からコースを外れ、雪原をゲレンデの真上を下る。
大きな雪の斜面で、気持ちよく下れた。


 
16時20分、ゲレンデに到着。
 
ゲレンデを歩く髙さん。

 
16時50分、バス停に戻る。
満たされた時間、初めての雪山。
楽しかった。

 
【編集後記】
 
以前から雪の山に案内したいと思っていた。
今回、それが実現でき、満足している。
 
今回、参加できなかった宮澤さん、次回、登りましょう。
 
 ( ^^) _旦~~  
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