山行記録 2023年 No.6 |
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5月17日(水) 日帰り山行 | |
井戸湿原・三枚石 初級コース |
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アクセス・コースタイム |
![]() 毎年、半年ごとに東武線の株主優待券を6枚ほど買う。 期限切れとなる前に使い切るため、そして、4月に登った夫婦山でかなわなかった満開のツツジを見るため、ツツジで有名な井戸湿原に向かった。 井戸湿原は、2014年、2015年に訪れた以来、8年ぶり、3回目だ。 前回は、湿原のらち化が進んでいた。 東武線の車窓から、田植え前の田んぼに里山が映っている。 5月だというのに初夏のような陽気だ。 花が終わっていなければ良いのだが・・・。 |
新鹿沼駅の一つ手前の駅、樅山駅で降りて、市営バス リーバス上五月行きを待つ。 ![]() 時刻表では7時33分着となっているのに、5分経ってもまだ来ない。 運営しているバス会社(正確にはタクシー会社に委託さている)に問い合わせるも営業時間前だ。 そこへバスが来た。ホッとして乗り込むと、登山者が4人もいた。 途中、石裂山の登山口があるが、そこでは誰も降りなかった。 結局、自分と同じ、終点、上五月バス停で4人全員が降りた。 終点のロータリーは立派だが、人家も自動販売機もない、山奥のバス停にだ。 ![]() ここから入山する山は、井戸湿原しか考えられない。 しかし、こから登るコースは、知る人ぞ知るマイナーコースなはず。 徐々に、メジャーに変わってきたのだろうか。 ここから登山口まで約4キロ、車道を歩く。 登山者一人にくっ付いてスタートする。 歩くスピードが自分にあっているのでペースメーカーにさせてもらう。 ![]() この上には鉱山があり、大型ダンプが何台も追い越していく。 舗装されていても砂ぼこりが舞い、思わず目を細める。 空は青空、風も無く、藤の花が満開だ。 ![]() 日差しを遮るもののない舗装道、背中から額から汗が滴り落ちる。 今日は、日焼け防止と熱中症対策で、いつもはかぶらない帽子をかぶってきた。 しかし、汗を止めるには、手拭いのハチマキが一番だ。 約50分で、日瓢鉱山入口の十字路に着く。 ![]() さらに砂利道を400メートルほど進むと、横手山登山口がある。 ここでペースメーカーの登山者が一本取ったので、自分も休む。 ![]() 10分後、今度は自分が先行で出発する。 ![]() 沢に絡んだ山路を進むと、さっそく朱色のヤマツツジが出迎えてくれる。 ![]() 苔むした大岩の涸沢は涼しくて、ピッチを上げてどんどん進む。 進むにつれ、ツツジの花の数が増え、うれしくなる。 ![]() 気持ちの良い沢沿いの路の次は、落葉松が植林された急な九十九登りが始まる。 ![]() 頑張って10分ほど登り高度を上げると、今度はトラバース気味の路に変わる。 苔むした石の涸沢を2回通過すると、また落葉松林のの登りに変わる。 沢の音が聞こえるようになると五段の滝も近い。 その先でバイケイソウの多い落葉松林を登る。 この辺りは鳥のさえずりが心地よい。 ![]() 登りは25分ほどで終わり、苔むした石と砂、木道の平坦な路になる。 さらに進むと木道が始まり、いよいよトウゴクミツバツツジの花が目に入る。 そこは滝の音が聞こえる。 ![]() 10時23分、五段の滝に着く。 ![]() ![]() 周囲はツツジが満開、どこを見てもツツジ、ツツジ、ツツジだらけ。 感激を通り越し、驚きに変わる。 トウゴクミツバツツジの紫、ヤマツツジの朱色、アカヤシオの桃色、レンゲツツジの淡い橙色。 写真を撮りながら進む。 ![]() ![]() ![]() この先のツツジが続き、ついにはツツジのトンネルが始まる。 みんなもここで写真を撮っている。 ![]() 鹿柵のネットをくぐると井戸湿原だ。 登山者も多い。みんな写真に夢中だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 湿原を横断する木道を渡る。 湿原を囲むようにトウゴクミツバツツジとヤマツツジの帯が圧巻だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 8年前は、らち化が進んでいた湿原は、少し植物が増えたように思える。 ![]() ![]() ![]() 湿原の西側を歩いて、次は象の鼻に向かう。 ![]() 湿原の西側はシロヤシオとヤマツツジが多い。 トウゴクミツバツツジの三つがまじりあった所もあって、どこを見てもきれいだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 少し林の中を登って、分岐を左に折れる。 ![]() ![]() ![]() ![]() 11時5分、象の鼻に着く。 ![]() ![]() ![]() ![]() ベンチがいくつかあって、何人もの登山者が休んでいる。 すぐ近くに前日光ハイランドロッジ(現在休業中)があって、車で来られるためか登山者が多い。 象の鼻に登って、大展望が楽しむ。 南の石裂山、安蘇山魂、赤城山、袈裟丸山、庚申山、皇海山、錫ヶ岳。 そして日光白根山は、まだ山頂に雪を残している。 温泉ヶ岳、根名草山、社山、男体山、大真名子山、女峰山、丸山、霧降高原まで。 備前楯山の辺りの山はそもそも樹がないので土色だ。 ![]() ![]() 空いたベンチに座り、昼飯のおにぎりを食べる。 30分ほどくつろいで、次の横根山に向かう。 ![]() 山全体がツツジと言ってもいいくらい、どこを歩いてもツツジで一杯だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() アップダウンを繰り返し20分程で横根山の東屋が見えてきた。 ![]() 11時52分 横根山1372.8メートルの山頂に着く。 ![]() 二等三角点の石標がある。 東屋は団体さんが占領しているので休まないで下る。 ![]() 牧場に向かって丸太の急な階段を下る。 ここから登ってくる人も多い。 ![]() ![]() 下りきると、林道の入口を横断する。 この林道は、登山口の林道日光線につながっている。 しかし、現在は通行止めの看板が掛けられ、その横には熊に注意の看板まである。 ![]() ここから先、登山者の姿が少なくなる。 牧場の白い柵に沿って徐々に下る。 ![]() ![]() 左手には前日光ハイランドロッジの建物と満車の駐車場、そして牛のいない牧場が広がっている。 ![]() 横根山から40分ほどして最低鞍部に着く。 そこから20分ほど登ると方塞山の山頂のベンチが見えてくる。 ![]() ![]() ![]() 12時50分、方塞山1388メートルの山頂に着く。 ![]() ![]() 電波塔の大きな建物がある。 象の鼻方面の展望が良いが、さっきよりは霞んでいる。 写真を撮って三枚石に向かう。 ![]() ここから先は、井戸湿原に比べると花の数が少ない。 落葉松の道、新緑の時季の淡い緑は好きな色だ。 ![]() ![]() 三枚石の手前にはヤマツツジが多い。 蕾の方が多いが、それもきれいだ。 ![]() 15分ほどで、三枚石の赤い鳥居が見えてくる。 ![]() 13時7分、三枚石 1377.1メートルの山頂に着く。 (正確には、三角点のある山頂は、もう少し北にある。) ![]() ![]() ここから北東の尾根を使って古峰原神社(こぶがはら)に下る。 この尾根は標高差は700メートルあり、健脚コースと登山口の看板に書かれている。 昭文社の地図には、このコースの記載は無い。 ここで帰りのバスの時間を調べる。 1時間15分で下れれば、14時台のバスに間に合う。 ならばと速足で下り始める。 シロヤシオとヤマツツジが周りを囲む。 ![]() 苔むした石の涸沢から始まる。 ![]() ![]() 標高1080メートル付近の岩場にロープが掛かった箇所がある。 その先は急な下りで、露岩も多い。 ![]() 標高900メートル付近に15メートルほどの急斜面があり、その先からゆるやかな下りになる。 ![]() ![]() ![]() 右側(南東)が植林された杉や檜の尾根が続く。 標高765メートルで尾根を左に折れる。 下に建物が見え、沢を渡り、また杉林の路を進む。 少し行ったら左に折れるとほどなく舗装道が見えてくる。 ![]() 14時14分、登山口に着く。 ![]() ![]() 舗装道を歩き、14時20分、古峰原神社に着く。 下山に掛かった時間は、計算通り1時間15分だった。 東武新鹿沼に向かうバスは14時35分発。 バス停には、朝、一緒に上五月でバスを降りた4人の登山者のうち一人がいた。 バスを待つ間、値上がったバス代の話をする。 そう、昔は400円だったのに、それが650円になっている。 おそらく、それでも採算には合わないのだろう。 東武新鹿沼駅の4つ手前、麻芋町のバス停で降り、まちの駅 新鹿沼に向かう。 地場産直のウドとワラビ、蕎麦(乾麺)を買う。 安いトマトと大根もあったが、電車で帰ることを考えあきらめた。 駅に向かい、15時54分発の南栗橋行きに乗り込む。 平日が学生が多い。 車内モニターで、今日の関東地方は夏日だったとニュースが流れていた。 電車の中は冷房がガンガン効いて寒いぐらいだ。 |
【編集後記】 今まで何度もツツジの季節に栃木の山を歩いたが、今日の井戸湿原は、一番花が多かったと思う。 ( ^^) _旦~~ |
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