山行記録 2014年 No.1
2月11日(火・祝) 日帰りラッセル山行

奥多摩 つづら岩 (約930m) 初級コース
 

アクセス・コースタイム
 
2/11(火・祝)
電車:神田駅[6:09]−武蔵五日市駅[7:34着]
バス:武蔵五日市駅[7:50発]−払沢の滝バス停[8:23着]
   ※雪のため出発が遅れ、尚且つ、払沢の滝バス停止まりとなる。
徒歩:払沢の滝バス停[8:33発]−千足バス停[8:47発]−綾滝 10:30/10:50−つづら岩[12:15着](昼食)
   つづら岩[13:25発]−綾滝−千足バス停[14:58着]−払沢の滝バス停[15:14着]
バス:払沢の滝バス停[15:54発]−武蔵五日市駅[16:25着] ※雪のため遅れる。
電車:武蔵五日市駅[16:47発]−新宿駅[18:00着]

 
岩崎元郎さんの「雪山入門とガイド」を久しぶりに開くと、東京でも雪山気分を味わえると「馬頭刈(まずかり)尾根」が紹介されていた。
ネットで調べ、福田さんを誘って、計画を立ってた。
しかし、直前の2月8日、45年ぶりとなる記録的大雪に見舞われ、東京は積雪27cm、交通網は大混乱した。
3日が経ち混乱もは落ち着いたと思ったが、山間部を走るバスは道路の除雪が間に合わず、藤倉行きのバスは途中の「払沢の滝バス停」止まりとなる。
想定外は帰りも発生。ホリデー快速東京行きは拝島止まりとなってしまい、新宿までの乗換えが増えてしまった。
それより何より、予定していた「馬頭刈尾根」は、ラッセルで時間が掛かり、「つづら岩」で退却することになった。そして、日帰り温泉もあきらめることになった。
だが、最大の成果は、雪を楽しめたこと。朝、バスで一緒になった別のパーティーと交代で、新雪の道を「つづら岩」までラッセルしてトレースを作ったことは楽しかった。
今回はラッセルだけの山登り。っていうのも、たまには良いか。
ちなみに、今回の山行は、福田さんの術後、初の山行でもあった。山頂を踏めない山行でごめんなさい。
 
 
朝、予定の電車で福田さんと合流。神田駅から中央線に乗込む。
天気は曇り。そして、窓から見える景色は普段と違って、屋根に沢山の雪。雪。雪。
今回、昼飯は福ちゃんが用意すると言ってくれたが、今朝寝坊したということで、コンビニのおにぎりとカップ麺に変わってしまった。(残念)
立川駅で青梅線に乗換えると、景色は畑が多くなる。が、しかし、そこにも雪。雪。雪。積雪は都心よりはるかに深い45cmぐらいあるだろうか。

 
電車は予定どおり終点「武蔵五日市」に到着。バスの待ち合わせ時間が短いのでバス停に急ぐ。バス停は、駅を出るとすぐ右手。
バスを待つ人は、自分達を含め10名ぐらいだろうか。時間になっても来ないバスに苛立つ人。バス会社に駆け込む人もいた。
バス停の時刻表の脇、旅行の案内に交じって、降雪のため「藤倉」行きバスが「払沢の滝」止まりで運航している張り紙をあった。
10分遅れで来たバスに乗り込む。
アスファルトの道ではタイヤに着けたチェーンの音がうるさい。
街中を抜け山間部に差しかかると、チェーンを付けている意味が理解できた。
道はアイスバーンと化し、対向車との擦れ違いでは後輪がスリップして、思わず座席の手摺をつかんでしまう。

 
8時半前、「払沢の滝バス停」に着いた。屋根付きのバス停でトイレもある。
予定より20分遅れだ。

 
福田さんの一服を待って8時半過ぎに出発。歩道の脇には40cmもの雪。
車道を15分ほど歩き、「千足」バス停に到着。近くにお店がある。

 
バス停の先を右、舗装の道に入る。道幅は狭いが、赤い新しいアスファルト舗装の登り坂だ。
少し登るとトイレがある。民家の駐車場は雪に埋まり、車に乗ることをあきらめた様子だ。

 
最後の民家を過ぎたらアスファルトの道にはトレースがない。
8日以降、誰も訪れていない。積雪は50cmぐらいある。
バスで一緒だった二人組パーティは、先にスパッツとアイゼンを付けていた。
自分達もここでスパッツを付け出発する。(9時10分)

 
先行したパーティが膝までのラッセルで進んで行くが、スピードは普通の半分だ。
すぐに追いつき、ラッセルの交代を申し出る。

 
交代するとラッセルの辛さが分かる。
今日は、オーロンのTシャツにフリースの長袖。すぐに汗が吹き出し、Tシャツ一枚でラッセルを続ける。
日が差していないのが、この時、救いだった。
林道の終点までラッセルを続け、ここで交代。
 
 
登山道に入るとすぐに「天狗滝」との分岐だが、自分はなぜか気付かず、そのまま進んでしまった。
 
 
そこからは、二人組パーティ同士、ラッセルを交代しながら(とは言っても、福ちゃんは含めず3人で交代)、杉林の中を進む。
 
 
10時半、「綾滝」に到着。ここで今日初めての一本。
今朝用意してきたテルモスのミルクティで温まる。
そして、福ちゃんが用意してくれたおにぎりをほお張る。

 
「綾滝」を過ぎると道は急になる。道は尾根沿いになる。
3人で3分ごとにラッセルを交代する。
先頭がラッセルしている時はスピードも遅いから、その間に息を整える。
途中で、青空も望めるほど、天気が回復した。
 
 
 
 
尾根に出る直前、福ちゃんが毛糸の帽子を落としてきたと言うので、50mほど戻る。
登山道を登り始めて約3時間、12時15分、尾根に出た。
その先には、「つづら岩」のゲレンデが見える。
 
 
 
 
別の二人組は、「つづら岩」のゲレンデを登りに来たとのこと。
ゲレンデの手前で、ザックを下ろし、昼飯の準備に掛かる。

 
ゲレンデの真下の道は吹き溜まりで、積雪60cmぐらいある。
今日の登りは、コースタイム1時間半のところを3時間掛もかった。
このまま「馬頭刈尾根」を進むことは無理と判断、退却を決める。
そうとなると気が楽になる。お茶を2回も作り、ゆっくりと雪景色を楽しむ。
ゲレンデを偵察に近付くと、ハーケンやシュリンゲ、ボルトが見える。
25年前には、こっちがメインだったことを懐かしく思い出した。
 
 
雪景色の空気をいっぱい吸い込んで、13時半、下山。
ちょうど、例のパーティも下ってきた。なんだか、ずっと一緒だ。
下りでは、自分はアイゼンを付けたが、福ちゃんは、持ってきたアイゼンが、今日の靴に合わせていなくて、装着できず。

 
「綾滝」を過ぎ、「天狗滝」への分岐を右に下る。
少し下ると「天狗滝」を見降ろす所に着いたがトレースがなく、疲れそうだったのと、滝も見えたので、ここで引き返すことにし、今朝と同じ道に戻る。
15時少し過ぎ、林道の終点に到着。ここで、スパッツ、アイゼンを外す。

 
今朝来たアスファルトの道を下り、「千足」のバス停を通過。
「払沢の滝バス停」には、15時15分に到着。
既にバスが来ていたが、出発時間は15時54分だった。
その間、福ちゃんが、バス停前のお豆腐屋さんで、ホット豆乳と、おからドーナツの試食を持ってきてくれた。
豆乳は手作りで、美味しかった。
同時にバス停に着いた例の二人組は、この先に行けば別系統のバスがあるからと、また、歩きだした。
バスの乗ると暖房が利いていて、とても暖かった。
「払沢の滝」から戻ってきた3人組と自分達を乗せ、バスは出発した。
出発してすぐのバス停で、またして、例の二人組が乗り込んできた。
乗った瞬間、目が合い、手を挙げて挨拶する。
朝、アイスバーンだった道は、除雪作業中だったが、全部、除雪するには、まだ、数日掛かりそうだ。
朝と同様、対向車とすれ違う時は、バスのけつが滑る。途中のバス停で人が増え、満員になった。
武蔵五日市駅に着くと、16時半の電車はパスして、駅のコンビニで、お酒を調達。
47分発の電車に乗り込み下山祝い。
残念ながらホリデー快速が雪のため行き先変更となり、拝島止まりとなる。
拝島駅で立川行きを待っていると、またもや例の二人組パーティーに出会う。
立川からは、ホリデー快速「富士山」に乗車。
古いが特急車両で、得した気分で新宿まで帰る。
 
【編集後記】
 雪って、楽しい。
 
バス停の手摺の上に作られた動物の雪だるま。
 ( ^^) _旦~~
 
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