山行記録 2014年 No.1 |
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2月11日(火・祝) 日帰りラッセル山行 | |
奥多摩 つづら岩 (約930m) 初級コース |
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アクセス・コースタイム |
![]() 岩崎元郎さんの「雪山入門とガイド」を久しぶりに開くと、東京でも雪山気分を味わえると「馬頭刈(まずかり)尾根」が紹介されていた。 ネットで調べ、福田さんを誘って、計画を立ってた。 しかし、直前の2月8日、45年ぶりとなる記録的大雪に見舞われ、東京は積雪27cm、交通網は大混乱した。 3日が経ち混乱もは落ち着いたと思ったが、山間部を走るバスは道路の除雪が間に合わず、藤倉行きのバスは途中の「払沢の滝バス停」止まりとなる。 想定外は帰りも発生。ホリデー快速東京行きは拝島止まりとなってしまい、新宿までの乗換えが増えてしまった。 それより何より、予定していた「馬頭刈尾根」は、ラッセルで時間が掛かり、「つづら岩」で退却することになった。そして、日帰り温泉もあきらめることになった。 だが、最大の成果は、雪を楽しめたこと。朝、バスで一緒になった別のパーティーと交代で、新雪の道を「つづら岩」までラッセルしてトレースを作ったことは楽しかった。 今回はラッセルだけの山登り。っていうのも、たまには良いか。 ちなみに、今回の山行は、福田さんの術後、初の山行でもあった。山頂を踏めない山行でごめんなさい。 |
朝、予定の電車で福田さんと合流。神田駅から中央線に乗込む。 天気は曇り。そして、窓から見える景色は普段と違って、屋根に沢山の雪。雪。雪。 今回、昼飯は福ちゃんが用意すると言ってくれたが、今朝寝坊したということで、コンビニのおにぎりとカップ麺に変わってしまった。(残念) 立川駅で青梅線に乗換えると、景色は畑が多くなる。が、しかし、そこにも雪。雪。雪。積雪は都心よりはるかに深い45cmぐらいあるだろうか。 ![]() 電車は予定どおり終点「武蔵五日市」に到着。バスの待ち合わせ時間が短いのでバス停に急ぐ。バス停は、駅を出るとすぐ右手。 バスを待つ人は、自分達を含め10名ぐらいだろうか。時間になっても来ないバスに苛立つ人。バス会社に駆け込む人もいた。 バス停の時刻表の脇、旅行の案内に交じって、降雪のため「藤倉」行きバスが「払沢の滝」止まりで運航している張り紙をあった。 10分遅れで来たバスに乗り込む。 アスファルトの道ではタイヤに着けたチェーンの音がうるさい。 街中を抜け山間部に差しかかると、チェーンを付けている意味が理解できた。 道はアイスバーンと化し、対向車との擦れ違いでは後輪がスリップして、思わず座席の手摺をつかんでしまう。 ![]() 8時半前、「払沢の滝バス停」に着いた。屋根付きのバス停でトイレもある。 予定より20分遅れだ。 ![]() 福田さんの一服を待って8時半過ぎに出発。歩道の脇には40cmもの雪。 車道を15分ほど歩き、「千足」バス停に到着。近くにお店がある。 ![]() バス停の先を右、舗装の道に入る。道幅は狭いが、赤い新しいアスファルト舗装の登り坂だ。 少し登るとトイレがある。民家の駐車場は雪に埋まり、車に乗ることをあきらめた様子だ。 ![]() 最後の民家を過ぎたらアスファルトの道にはトレースがない。 8日以降、誰も訪れていない。積雪は50cmぐらいある。 バスで一緒だった二人組パーティは、先にスパッツとアイゼンを付けていた。 自分達もここでスパッツを付け出発する。(9時10分) ![]() 先行したパーティが膝までのラッセルで進んで行くが、スピードは普通の半分だ。 すぐに追いつき、ラッセルの交代を申し出る。 ![]() 交代するとラッセルの辛さが分かる。 今日は、オーロンのTシャツにフリースの長袖。すぐに汗が吹き出し、Tシャツ一枚でラッセルを続ける。 日が差していないのが、この時、救いだった。 林道の終点までラッセルを続け、ここで交代。 ![]() ![]() 登山道に入るとすぐに「天狗滝」との分岐だが、自分はなぜか気付かず、そのまま進んでしまった。 ![]() ![]() そこからは、二人組パーティ同士、ラッセルを交代しながら(とは言っても、福ちゃんは含めず3人で交代)、杉林の中を進む。 ![]() ![]() 10時半、「綾滝」に到着。ここで今日初めての一本。 今朝用意してきたテルモスのミルクティで温まる。 そして、福ちゃんが用意してくれたおにぎりをほお張る。 ![]() 「綾滝」を過ぎると道は急になる。道は尾根沿いになる。 3人で3分ごとにラッセルを交代する。 先頭がラッセルしている時はスピードも遅いから、その間に息を整える。 途中で、青空も望めるほど、天気が回復した。 ![]() ![]() ![]() ![]() 尾根に出る直前、福ちゃんが毛糸の帽子を落としてきたと言うので、50mほど戻る。 登山道を登り始めて約3時間、12時15分、尾根に出た。 その先には、「つづら岩」のゲレンデが見える。 ![]() ![]() ![]() ![]() 別の二人組は、「つづら岩」のゲレンデを登りに来たとのこと。 ゲレンデの手前で、ザックを下ろし、昼飯の準備に掛かる。 ![]() ゲレンデの真下の道は吹き溜まりで、積雪60cmぐらいある。 今日の登りは、コースタイム1時間半のところを3時間掛もかった。 このまま「馬頭刈尾根」を進むことは無理と判断、退却を決める。 そうとなると気が楽になる。お茶を2回も作り、ゆっくりと雪景色を楽しむ。 ゲレンデを偵察に近付くと、ハーケンやシュリンゲ、ボルトが見える。 25年前には、こっちがメインだったことを懐かしく思い出した。 ![]() ![]() 雪景色の空気をいっぱい吸い込んで、13時半、下山。 ちょうど、例のパーティも下ってきた。なんだか、ずっと一緒だ。 下りでは、自分はアイゼンを付けたが、福ちゃんは、持ってきたアイゼンが、今日の靴に合わせていなくて、装着できず。 ![]() 「綾滝」を過ぎ、「天狗滝」への分岐を右に下る。 少し下ると「天狗滝」を見降ろす所に着いたがトレースがなく、疲れそうだったのと、滝も見えたので、ここで引き返すことにし、今朝と同じ道に戻る。 15時少し過ぎ、林道の終点に到着。ここで、スパッツ、アイゼンを外す。 ![]() 今朝来たアスファルトの道を下り、「千足」のバス停を通過。 「払沢の滝バス停」には、15時15分に到着。 既にバスが来ていたが、出発時間は15時54分だった。 その間、福ちゃんが、バス停前のお豆腐屋さんで、ホット豆乳と、おからドーナツの試食を持ってきてくれた。 豆乳は手作りで、美味しかった。 同時にバス停に着いた例の二人組は、この先に行けば別系統のバスがあるからと、また、歩きだした。 バスの乗ると暖房が利いていて、とても暖かった。 「払沢の滝」から戻ってきた3人組と自分達を乗せ、バスは出発した。 出発してすぐのバス停で、またして、例の二人組が乗り込んできた。 乗った瞬間、目が合い、手を挙げて挨拶する。 朝、アイスバーンだった道は、除雪作業中だったが、全部、除雪するには、まだ、数日掛かりそうだ。 朝と同様、対向車とすれ違う時は、バスのけつが滑る。途中のバス停で人が増え、満員になった。 武蔵五日市駅に着くと、16時半の電車はパスして、駅のコンビニで、お酒を調達。 47分発の電車に乗り込み下山祝い。 残念ながらホリデー快速が雪のため行き先変更となり、拝島止まりとなる。 拝島駅で立川行きを待っていると、またもや例の二人組パーティーに出会う。 立川からは、ホリデー快速「富士山」に乗車。 古いが特急車両で、得した気分で新宿まで帰る。 |
【編集後記】 雪って、楽しい。 バス停の手摺の上に作られた動物の雪だるま。 ![]() |
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