山行記録 2014年 No.15
9月15日(火・祝) 日帰り山行

奥多摩 浅間尾根 松生山(933.7m)初級コース
 

アクセス・コースタイム
 
9/15(火・祝)
電車:高砂駅[4:45発]−神田駅[5:20発]−途中、立川駅で乗換え−
    −武蔵五日市駅[6:59着](\918)
バス:武蔵五日市駅[7:20発 数馬行き]−笹平[7:55着](\536)
徒歩:登山口・笹平バス停[7:55出]−松生山[10:25着(昼飯)10:35出]−
    −浅間嶺[11:12着]−休憩所[11:15着/11:25出]−
    −人里峠[11:45着]−一本松[12:21着]−
    −藤原分岐[12:30着(脇道に逸れロス)12:45出]−
    −数馬分岐[13:00着(昼飯)13:15出]−数馬上コース分岐[13:55着]−
    −数馬[14:17着]−蛇の湯温泉[14:21(温泉)16:00]
バス:仲の台[16:11発]−武蔵五日市駅[17:05着](\936)
電車:武蔵五日市駅[17:21発]−神田駅[18:35頃](\918)

 

 
いつものことだが、山に行くと、また山に行きたくなる。
そして週間天気予報を見ては手帳と睨めっこ。
 
 
 
そんな9月15日、祝日。天気は曇り。
朝3時半に目覚ましで起きる。
山登りに反対する家の上さん。
でも山に行くとなると、朝飯にとおにぎりを作ってくれる。
 
いつもの伊勢屋(地元の甘味屋)で「磯辺餅」を買う。
これ、甘じょっぱくて、腹もちがよくて、手軽に昼食が取れるすぐれもの。
 
「高砂駅」から始発に乗り、「神田駅」から中央線に乗り換える。
「武蔵五日市駅」には7時ちょうどに着く。
駅前のバス停には既に20人ぐらいの登山者が並んでいた。
でも「藤原」行きが先に到着し、ほとんどはこのバスに乗り込んで行った。
 
自分は、7時20分発の「数馬」行きで「笹平」バス停で下車。
他に2人が下車したが、同じコースに入る登山者は誰もいなかった。
 
守屋さん作成の地図によると、舗装道をカーブまで歩き、そこから尾根に取り付くようになっている。
カーブまで少し歩き、尾根側の畑の脇の道を登る。

 
しかし、道は踏み跡も薄く草も多い。廃道と見間違ったかと焦る。
その草むらに「松生山(まつばえやま)」の標識を発見。やはりルートは正しかった。
 
道はかなりの傾斜で、足をハの字やニの字にして歩く。

 
すると右手から登って来る道と合流した。
想像するに、バスを降りたところに石段があったが、
この石段を上って来ると、もしかして、ここに出るのでは?
 
急登を20分ほど登ると、尾根は一旦平になる。
杉の植林は、徐々にアシビやカシなどに変わる。
足元にはドングリやキノコも多く見られ、秋を感じさせる。
この先は、アップダウンと、平の尾根歩きを繰り返す。
 
植林された杉の木には、所有者を示す札が掛かっている。
自分の物には名前を書く。これ基本ですから。
 
天候のせいか、眺望は良くない。
と言うより、そもそも奥多摩の尾根は、どこも眺望が良く無い。
 
登り始めて1時間、「払沢の峰 858m」と手製の標識の掛かったピークに到着。
ここで一本。もちろんここも眺望は無い。

 
その先で今日初めて登山者に会った。
そして平らな尾根が続く。
 
更に30分で「松生山 933.7m」の山頂に到着。
眺望は、北と南に一部だけ見える。
が、向こうの尾根はガスに覆われ良く見えない。残念だ。
山頂には、電柱とアンテナ、そして大きな太陽光発電設備が設置され、山の風情をぶち壊している。哀れ「松生山」。

 
近くの丸太に腰掛け、ここでお昼にする。
伊勢屋の「磯辺餅」。実に美味い。

 
山頂を辞し尾根伝いに歩くこと10分、地図にも名前が載っていない「天嶺山 936m」に。
更に10分、「入沢山 930m」に到着。
いづれも眺望は無い。
 
「入沢山」から少し下ると、この尾根の名称にもなっている「浅間嶺」の標識が立つ場所に到着。
ここは眺望良し、となっているて「御前山」が正面にドーンと見えるはずだが、今日の天候では・・・。残念。
 
 
ここで登山者数人とすれ違う。
「払沢」から登るコースが一般的のようで、この周辺には登山者が多かった。
 
ここを下ると広場にトイレとベンチが、そして立派な休憩所があった。
ここで何人もがお昼を食べていた。

 
そして、そこの近くで「ムラサキツリフネソウ」を発見した。
最近、よく見かける。自分の中ではブームになっている。

 
ここでは休憩せず、トイレの脇から「浅間神社」に向かう。
暗い林の中、神社にはすぐに着く。
小さな社で、参る人も少ないようだ。
 
更に進むと「小岩浅間」703mの標識が掛かった所に着く。
杉林で、眺望は無い。
 
この先、若干アップダウンはあるものの、尾根沿いの平坦な道が続く。
道幅もあり、歩きやすい。
少しすると、植林の杉を伐採するためにワイヤーが張られ、付近が立入禁止になっている。
登山道もそれに含まれ、一部迂回道を歩く。
皮肉なことに伐採現場は、すごく眺望が良い。

 
休憩所から約30分、「人里峠」に到着。
この先、守屋さんの地図に記載のとおり、崩落のため迂回路を歩く。
この迂回路、かなり前からあるみたいで、迂回路の方が本当の道になりつつある。
途中、「浅間石宮」と呼ばれる小さな石の祠と石碑があった。

 
「人里峠」から約30分、「一本松」へ直登する分岐に到着。
ここから3分ほど登ると「一本松 930.2m」に到着。
三角点の石標はあるが、眺望は・・・無い。

 
ここを下り、「藤倉」への分岐に到着。
「藤倉」への道は危険なため廃道になっている。
ここからコースは巻き道に変わる。
 
コースとは違うが尾根に向かって踏み跡が見られる。
バリエーション好きとしては、見過ごすことは出来ない。
小さなピークを直登するか、コースどおり巻き道を歩くか・・・。
そこでコースを外れて尾根に登ってみることにした。
小ピークまでは難なく行けたが、その先、下る道が無い。
踏み跡もない。あきらめ分岐まで戻る。15分のロス。
 
コースに戻り道を進むと、杉林の隙間から「笹尾根」が見えた。
 
更に途中、「猿岩」と呼ばれる5mほどの岩がある。
説明によると岩の表面に猿の手形があるとのこと。
それらしい凹凸はあるが、正解は分からない。

 
「一本松」から40分、「数馬分岐」に到着する。
ベンチが2つあり、南面の眺望が少し良い。
ベンチの脇には「馬頭観音」があり、下山の無事を祈る。
ここで2回目の昼飯。「磯辺餅」を食べて元気を取り戻す。

 
2組がここから「数馬」に下って行った。
「数馬」への下りは、この尾根から3本ある。
「数馬下コース」「数馬中コース」「数馬上コース」の3つだ。
今回、一番奥の「数馬上コース」を下る予定なので、更に進む。
 
この先、少し道が狭くなる。コースとしては一般的でないようだ。
途中、林道を横切る。
さっきの分岐から15分、「数馬峠」に到着。
馬頭観音があり、「数馬中コース」はここから下る。
 
更にアップダウンの少ない静かな杉林の中の道を進むこと20分、「数馬上コース」への分岐に到着。
ちゃんと標識もある。
下りはかなり急で膝が心配になる。

 
下りはじめるとすぐ、ヘリコプターの爆音が近付いて来た。
杉林で良くは見えないが、自分が歩いて来た「浅間尾根」の途中でホバーリングを始めた。
見通しがきく所で見ると赤いヘリが見えた。
遭難か?
(帰宅後、調べたが、そのような事件は見つからなかった。)

 
分岐から25分、舗装道に出た。
道を少し登り「たから荘 蛇の湯温泉」に向かう。
2分ほどで藁ぶき屋根の大きな民家が見えてくる。
「日本秘湯を守る会」の看板を掲げる宿。日帰り温泉もやっている。
奥まった入口に向かう。
 
 
昼過ぎと言うこともあり、客も少なく静かな館内。
若おかみらしき女性がいて、日帰り温泉の料金(千円)を払い、別棟になっているお風呂へ階段を下って行く。
 
脱衣場にはちょうど上がる人が数人いるだけで、湯船には誰もいなかった。
弱アルカリの泉質は、肌がつるつるする。
窓は開け放たれ、モミジの下には沢(秋川)が流れている。
風が気持ち良い。

 
「三頭山」から下って来た登山者と、暫し登山談議。
風呂上がりは、自販機で缶チュウハイを買う。
若おかみに、誰もいなくなった食堂を使っても良いかと聞くと、快く使って下さいと。
食堂は畳敷きだがテーブルが並んでいて、古い黒く磨かれた柱や窓は風情がある。
窓から見えるモミジは11月中旬が見頃だと言う。
バスの時間までゆっくりして下山祝いの一杯を楽しんだ。
 
バス停には少し早めに向かうと、おばさん登山者が4人ほどいた。
「三頭山」に登ったとのこと。
山頂に展望台があるが、回りの木々が大きくなり、展望が無かったとのこと。
それでは「展望なし台」だ。
 
その中の一人と話が盛り上がり、座れなかったバスの中で1時間、ネパールの山の話で盛り上がった。
 
17時、「武蔵五日市駅」に戻り、駅前のコンビニで、「小澤酒造」の「大辛口」を買う。
 
ちょうど、ホリデー快速が来ていたので乗り込んだ。
心の充実を味わった後の電車は揺り籠になり、気づけば「神田駅」だった。
 
 
【編集後記】
 
「蛇の湯」にあった写真。

 
 ( ^^) _旦~~
 
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