山行記録 2014年 No.15 |
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9月15日(火・祝) 日帰り山行 | |
奥多摩 浅間尾根 松生山(933.7m)初級コース |
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アクセス・コースタイム |
いつものことだが、山に行くと、また山に行きたくなる。 そして週間天気予報を見ては手帳と睨めっこ。 ![]() |
そんな9月15日、祝日。天気は曇り。 朝3時半に目覚ましで起きる。 山登りに反対する家の上さん。 でも山に行くとなると、朝飯にとおにぎりを作ってくれる。 いつもの伊勢屋(地元の甘味屋)で「磯辺餅」を買う。 これ、甘じょっぱくて、腹もちがよくて、手軽に昼食が取れるすぐれもの。 「高砂駅」から始発に乗り、「神田駅」から中央線に乗り換える。 「武蔵五日市駅」には7時ちょうどに着く。 駅前のバス停には既に20人ぐらいの登山者が並んでいた。 でも「藤原」行きが先に到着し、ほとんどはこのバスに乗り込んで行った。 自分は、7時20分発の「数馬」行きで「笹平」バス停で下車。 他に2人が下車したが、同じコースに入る登山者は誰もいなかった。 守屋さん作成の地図によると、舗装道をカーブまで歩き、そこから尾根に取り付くようになっている。 カーブまで少し歩き、尾根側の畑の脇の道を登る。 ![]() しかし、道は踏み跡も薄く草も多い。廃道と見間違ったかと焦る。 その草むらに「松生山(まつばえやま)」の標識を発見。やはりルートは正しかった。 道はかなりの傾斜で、足をハの字やニの字にして歩く。 ![]() すると右手から登って来る道と合流した。 想像するに、バスを降りたところに石段があったが、 この石段を上って来ると、もしかして、ここに出るのでは? 急登を20分ほど登ると、尾根は一旦平になる。 杉の植林は、徐々にアシビやカシなどに変わる。 足元にはドングリやキノコも多く見られ、秋を感じさせる。 この先は、アップダウンと、平の尾根歩きを繰り返す。 植林された杉の木には、所有者を示す札が掛かっている。 自分の物には名前を書く。これ基本ですから。 天候のせいか、眺望は良くない。 と言うより、そもそも奥多摩の尾根は、どこも眺望が良く無い。 登り始めて1時間、「払沢の峰 858m」と手製の標識の掛かったピークに到着。 ここで一本。もちろんここも眺望は無い。 ![]() その先で今日初めて登山者に会った。 そして平らな尾根が続く。 更に30分で「松生山 933.7m」の山頂に到着。 眺望は、北と南に一部だけ見える。 が、向こうの尾根はガスに覆われ良く見えない。残念だ。 山頂には、電柱とアンテナ、そして大きな太陽光発電設備が設置され、山の風情をぶち壊している。哀れ「松生山」。 ![]() 近くの丸太に腰掛け、ここでお昼にする。 伊勢屋の「磯辺餅」。実に美味い。 ![]() 山頂を辞し尾根伝いに歩くこと10分、地図にも名前が載っていない「天嶺山 936m」に。 更に10分、「入沢山 930m」に到着。 いづれも眺望は無い。 「入沢山」から少し下ると、この尾根の名称にもなっている「浅間嶺」の標識が立つ場所に到着。 ここは眺望良し、となっているて「御前山」が正面にドーンと見えるはずだが、今日の天候では・・・。残念。 ![]() ![]() ここで登山者数人とすれ違う。 「払沢」から登るコースが一般的のようで、この周辺には登山者が多かった。 ここを下ると広場にトイレとベンチが、そして立派な休憩所があった。 ここで何人もがお昼を食べていた。 ![]() そして、そこの近くで「ムラサキツリフネソウ」を発見した。 最近、よく見かける。自分の中ではブームになっている。 ![]() ここでは休憩せず、トイレの脇から「浅間神社」に向かう。 暗い林の中、神社にはすぐに着く。 小さな社で、参る人も少ないようだ。 更に進むと「小岩浅間」703mの標識が掛かった所に着く。 杉林で、眺望は無い。 この先、若干アップダウンはあるものの、尾根沿いの平坦な道が続く。 道幅もあり、歩きやすい。 少しすると、植林の杉を伐採するためにワイヤーが張られ、付近が立入禁止になっている。 登山道もそれに含まれ、一部迂回道を歩く。 皮肉なことに伐採現場は、すごく眺望が良い。 ![]() 休憩所から約30分、「人里峠」に到着。 この先、守屋さんの地図に記載のとおり、崩落のため迂回路を歩く。 この迂回路、かなり前からあるみたいで、迂回路の方が本当の道になりつつある。 途中、「浅間石宮」と呼ばれる小さな石の祠と石碑があった。 ![]() 「人里峠」から約30分、「一本松」へ直登する分岐に到着。 ここから3分ほど登ると「一本松 930.2m」に到着。 三角点の石標はあるが、眺望は・・・無い。 ![]() ここを下り、「藤倉」への分岐に到着。 「藤倉」への道は危険なため廃道になっている。 ここからコースは巻き道に変わる。 コースとは違うが尾根に向かって踏み跡が見られる。 バリエーション好きとしては、見過ごすことは出来ない。 小さなピークを直登するか、コースどおり巻き道を歩くか・・・。 そこでコースを外れて尾根に登ってみることにした。 小ピークまでは難なく行けたが、その先、下る道が無い。 踏み跡もない。あきらめ分岐まで戻る。15分のロス。 コースに戻り道を進むと、杉林の隙間から「笹尾根」が見えた。 更に途中、「猿岩」と呼ばれる5mほどの岩がある。 説明によると岩の表面に猿の手形があるとのこと。 それらしい凹凸はあるが、正解は分からない。 ![]() 「一本松」から40分、「数馬分岐」に到着する。 ベンチが2つあり、南面の眺望が少し良い。 ベンチの脇には「馬頭観音」があり、下山の無事を祈る。 ここで2回目の昼飯。「磯辺餅」を食べて元気を取り戻す。 ![]() 2組がここから「数馬」に下って行った。 「数馬」への下りは、この尾根から3本ある。 「数馬下コース」「数馬中コース」「数馬上コース」の3つだ。 今回、一番奥の「数馬上コース」を下る予定なので、更に進む。 この先、少し道が狭くなる。コースとしては一般的でないようだ。 途中、林道を横切る。 さっきの分岐から15分、「数馬峠」に到着。 馬頭観音があり、「数馬中コース」はここから下る。 更にアップダウンの少ない静かな杉林の中の道を進むこと20分、「数馬上コース」への分岐に到着。 ちゃんと標識もある。 下りはかなり急で膝が心配になる。 ![]() 下りはじめるとすぐ、ヘリコプターの爆音が近付いて来た。 杉林で良くは見えないが、自分が歩いて来た「浅間尾根」の途中でホバーリングを始めた。 見通しがきく所で見ると赤いヘリが見えた。 遭難か? (帰宅後、調べたが、そのような事件は見つからなかった。) ![]() 分岐から25分、舗装道に出た。 道を少し登り「たから荘 蛇の湯温泉」に向かう。 2分ほどで藁ぶき屋根の大きな民家が見えてくる。 「日本秘湯を守る会」の看板を掲げる宿。日帰り温泉もやっている。 奥まった入口に向かう。 ![]() ![]() 昼過ぎと言うこともあり、客も少なく静かな館内。 若おかみらしき女性がいて、日帰り温泉の料金(千円)を払い、別棟になっているお風呂へ階段を下って行く。 脱衣場にはちょうど上がる人が数人いるだけで、湯船には誰もいなかった。 弱アルカリの泉質は、肌がつるつるする。 窓は開け放たれ、モミジの下には沢(秋川)が流れている。 風が気持ち良い。 ![]() 「三頭山」から下って来た登山者と、暫し登山談議。 風呂上がりは、自販機で缶チュウハイを買う。 若おかみに、誰もいなくなった食堂を使っても良いかと聞くと、快く使って下さいと。 食堂は畳敷きだがテーブルが並んでいて、古い黒く磨かれた柱や窓は風情がある。 窓から見えるモミジは11月中旬が見頃だと言う。 バスの時間までゆっくりして下山祝いの一杯を楽しんだ。 バス停には少し早めに向かうと、おばさん登山者が4人ほどいた。 「三頭山」に登ったとのこと。 山頂に展望台があるが、回りの木々が大きくなり、展望が無かったとのこと。 それでは「展望なし台」だ。 その中の一人と話が盛り上がり、座れなかったバスの中で1時間、ネパールの山の話で盛り上がった。 17時、「武蔵五日市駅」に戻り、駅前のコンビニで、「小澤酒造」の「大辛口」を買う。 ちょうど、ホリデー快速が来ていたので乗り込んだ。 心の充実を味わった後の電車は揺り籠になり、気づけば「神田駅」だった。 |
【編集後記】 「蛇の湯」にあった写真。 ![]() ( ^^) _旦~~ |
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