山行記録 2015年 No.5
5月17日(日) 日帰り山行

前日光 井戸湿原・横根山(1373m)  初級コース
 

アクセス・コースタイム
 
5/17(日)
電車:高砂駅[4:45発]−牛田駅[5:12発]−新越谷駅[5:30](福田さんと合流)−
    −途中、東武動物公園[5:48]と栃木[6:34]で乗換え−
    −東武新鹿沼駅[7:04着](\1193)
バス:東武新鹿沼駅[7:37発 入栗野上五月行き]
    −終点、上五月バス停[8:15着](\500)
徒歩:上五月バス停[8:20出]−(途中「太郎次の滝」で10分)−
    −あじさい街道入口通過[8:51]−県道の途中で休憩[9:20着/9:30出]−
    −県道十字路通過−登山口[9:50着/10:00出]−
    −唐松林[10:25]−五段の滝[11:15着]−
    −井戸湿原 木道[11:20着(写真撮影・散策)11:45出]−
    −仏岩−展望台(象の鼻)[12:10着(昼飯)13:00出]−
    −横根山[13:20着]−方塞山[14:25着]−
    −三枚岩[14:40着/14:45出]−古峯神社[16:30着]
バス:古峯神社バス停[17:15発]−東武新鹿沼駅[18:02着](\400)
電車:東武新鹿沼駅[18:22発]−北千住駅[19:53着](\1193)
    (新越谷駅で福田さんと別れる。)
 
※東武線は、金券ショップで株主優待券を900円で都内で購入。
 
 

 
昨年、一人で散策した前日光の「井戸湿原」を、福田さんにも見せたいと思い誘ってみた。
 
しかし、開花時期が、今年は1週間早かったため、トウゴクミツバツツジは終わりの時期で、代りに朱色のヤマツツジが満開だった。 
 
車窓から眺める田圃には、すでに水が引かれ、田植えが終わったところもある。
その田圃の向こうには、雪がすっかり溶けた男体山から女峰山の山並みが僕らを迎えてくれた。
 
 
一茶の木像が迎えてくれる新鹿沼駅で「上五月」行きのリーバスを待つ。
今日の乗客は自分達二人だけ。
 
眩しいような新緑の中、途中、「つつじの湯」を経由して、1時間後、バスは終点「上五月」に着いた。
運転手さんが気さくに話しかけてくれたので、長くは感じなかった。

 
「上五月」のバス停にはトイレがあるが、水は出ない。
靴ひもを締め直し、舗装された県道を歩きはじめる。
今日は日曜日で、途中にある日瓢(にっぴょう)鉱山のダンプは、1台も通らなかったのは幸いだった。
ここは、建築資材では欠かせない「珪砂」を採掘する山らしい。
 
途中、「太郎次の滝」を見るため沢に下る。

 
前回、国土地理の地図を見て道があると信じ登った登山口の分岐を今年は見送り、そのまま県道を詰める。
去年も咲いていた藤の花が満開だった。

 
林道歩きは1時間と予測したが20分多く掛かった。
十字路は通過し、日瓢鉱山のある林道を進むと登山口に着く。
ここで一本入れる。

 

 
苔むした沢沿いの道をゆっくり歩く。
早速、道の両側には朱色ヤマツツジが見られる。

 
ホトトギスの鳴き声と岩の下を流れる沢の音。
初夏の日差しが少し暑いが、とても気持ちの良い道だ。
ヤマツツジを愛でながら高度を稼ぐ。
 
 
1時間ぐらいで沢から離れ、落葉松の斜面に移る。
新緑の落葉松。これほど、新緑を感じる樹は他にはないと思う。

 
振り返ると「石裂山」の山頂が見える。奇怪な凸凹が特徴だ。
暑さを我慢し、ジグザグを繰り返す。

 
足元には可憐なスミレが咲き始めていた。

 
そしてまた沢に近付き、バイケイソウが見え始めると道の傾斜は緩む。
木道が現れ、何度か沢を横切ると目的の「井戸湿原」は近い。
 
日本庭園の様な山容を味わいながら進むと湿原の南にある「五段の滝」に着く。

 
その先、道が木道に変わる。いよいよ「井戸湿原」だ。
早速、トウゴクミツバツツジとシロヤシオが目に飛び込んでくる。
感動の始まり。ツツジのトンネルが楽しみだ。
 
鹿除けネットをくぐるとヤマツツジの朱色ととトウゴクミツバツツジの紫色が新緑と対比するように色鮮やかに咲いている。

 
しかし、昨年と少し違っていた。
今年は、ヤマツツジが多く、トウゴクミツバツツジが少なかった。
昨年より1週間早く来たのに、今年のツツジの開花が早かったようだ。
今年は桜の開花も早かったし、春に初夏の様な30度の日が何日もあったからか。
湿原の真中の木道を対岸まで行ってみる。
やはり、良い湿原だ。

 
ネットに出ていたが、湿原の乾燥が進んでいるようだ。
自然破壊か、それとも地球温暖化の影響か。
何れにしても、悪化のスピードが速いような気がする。
 
珍しく福田さんも携帯で写真を撮っている。
湿原の東面を巡って「象の鼻」がある展望台に向かう。

 
東面のコースには、シロヤシオの樹が多かった。
すでに花は終わっている。
 
展望台にはベンチと東屋があったが、いつの間にか東屋は撤去されていた。
もしかして、台風で崩壊したのか。
その分、ベンチから足尾の山が良く見える。

 
南の「氷室山」方面から、遠くは「赤城」の山々。
西に「袈裟丸山」「庚申山」。三角に飛び出ている「皇海山」。右に「錫ヶ岳」。
まだ雪残る「日光白根山」。その北に「温泉ヶ岳」の峰々。
手前には、これから向かう「方塞山(ほうさいさん)」には大きなアンテナが立っている。
「方塞山」に向かう尾根沿いには、まだ草が生えそろわない牧場が続いている。
その手前に「黒檜山」から「社山」の尾根。
そして特徴的は「男体山」「大真名子山」「女峰山」の山々。

 
「前日光ハイランドロッジ」に近いため、ハイキングの人が多い。
一つ空いていたベンチに腰掛け、福田さんが買ってくれたおにぎり弁当を食べる。
 
 

 
「横根山」に向かう道にはトウゴクミツバツツジが多い。
そして「横根山」(1372.9m)にはヤマツツジが満開だった。
 
 
下って、牧場の柵に沿った道を「方塞山」に向かう。
この頃、バスの時間が気になり、少しピッチを上げる。

 
小一時間掛け「方塞山」に到着。
そこから「三枚岩」まではすぐだ。

 
この辺りは、日光修験禅頂行者道は南端らしい。
「三枚岩」の社は、「古峯神社(ふるみねじんじゃ)」の下にある「金剛山」の奥の院である。
お参りを済ませすぐに下りに掛かる。

 
この下りは急で、且つ時間は1時間半掛かる健脚向きコース。
バスの時間が読めて来たので、焦らず下る。
 
やっとの思いで下ると最後に沢を横切る。ここで、汗を拭う。
 
「古峯神社」に着くが、バスの時間まで45分あった。
一人なら寄らない土産物店でビールを買い、店の前のベンチで下山祝い。
店のおじさんが「ここの水は「古峰神社」の山から一度も空気に触れず引いて来た水だ」と言う。
飲むと確かに澄んだ味がした。
味がしたと言うより、むしろ味がない。無味無臭、純粋な感じがした。
土産に水筒の水と入替え、汲んでいく。
 
バスには、他に4名程乗車した。
45分程で「新鹿沼駅」に着く。
ここでも快速電車まで時間があり、駅の売店で缶チュウハイを購入。
 
電車にはなんとか座れ、デジカメに貯めた山の写真や娘の結婚式の写真を福田さんに見てもらった。
 
あっという間に越谷に着き、ここで福田さんと別れた。
夕焼けに赤く染まった雲に見とれつつ、家路を急いだ。
 
【編集後記】

日光のツツジは、いつ見ても綺麗だ。 
 
 (●^o^●)/~~~
 
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