山行記録 2015年 No.6
5月23日(土) 日帰り山行

奥多摩 ロンデン尾根・勝峰山(454.3m)初級コース
 

アクセス・コースタイム
 
5/23(土)
電車:高砂駅[4:45発]−神田駅[5:20発]−途中、立川駅で乗換え−
    −武蔵五日市駅[6:59着](\918)
車:武蔵五日市駅[コンビニ7:05発]−登山口[7:10着](山田さんのシトロエン)
徒歩:登山口(幸神)[7:15出]−勝峰山[8:55着/9:00出]−
    −真藤ノ峰[10:18着]−梵天山[10:43着]−
    −白岩山[11:00着]−樽窪ノ峰[11:15着(昼飯)12:10出]−
    −麻生山北分岐[12:35着]−(麻生山北東尾根・バリエーション)−
    −林道[13:30着]−つるつる温泉[13:40着](日帰り入浴・\820)
バス:つるつる温泉[15:25発]−武蔵五日市駅[15:45着](\400)
電車:武蔵五日市駅[15:発]−(途中 拝島駅で途中下車)−神田駅[18:35頃](\918)
 

 
最近、山に行く時の定番と言えば、ママが作るサンドイッチの朝食と、伊勢屋で買う昼飯の「いそべ餅」、そしてファミマの「くるみパン」だ。
そして電車は、高砂駅4時45分発の上野行き始発。
これで、「日光」でも「丹沢」でも、そして「奥多摩」にでも出掛ける。
今日も睡眠3時間半、3時45分に起きて、この定番で「奥多摩」に向かった。
五月の連休が終わると、山田さん(奥多摩で酒造りしている方)から電話があった。
「鷹取さん、連休山に行った?」「こっちは毛猛山(けもうやま)に行ったけど、時間切れで敗退だよ。」と。
「こっちは、北アの常念から蝶に縦走してきた。」なんて、会話のあと、東北の藪山への誘いがあり、内容も聞かないうちに快諾した。
でもその前に日帰りでどこか(山へ)行こうと話がまとまり、今回、「奥多摩」の「ロンデン尾根」に出掛けた。
 
朝7時「武蔵五日市駅」で待ち合わせ。
改札には山田さんが待っていてくれた。
車で来ているからと駅前のコンビニまで行くと、そこには愛車、黒のシトロエンと山田さんの愛妻が待っていた。
短い挨拶のあと、登山口まで奥さんの運転で向かう。
7:15、奥さんの見送りを受け、歩きはじめる。
最初は、車も走れる広い道。

 
守屋さんの登山詳細図によると、左の斜面に木段があると記されているが、それが見当たらない。
それらしい地形で藪に分け入ると、丸太の段々を見つけた。
丸太が無ければ、道とは思えないくらいだ。

 
そこを少し登ると「日向稲荷」の小さな社があったので、二人で最初の参詣。

 
その先は踏み跡もしっかりとし、杉林の中登ると左に林道が見え、並行して登る。
一旦、林道を横切った後、標高約310mで林道に出る。そこで登山道は途切れ、林道を歩く。
左にカーブすると、林道は終点になり、なぜか、その下に新し林道が続いている。

 
林道を乗換え、更に進むと、「立入禁止」の札が掛かっている。
今度こそ、林道の終点に着く。
今年建てられたばかりの案内板があり、左、「勝峰山」、右、「岩井橋」となっている。
その左手には植樹された広場があり、ベンチもあった。

 
広場の左手に道は続き、入り込むとすぐ小さな木造の社が現れた。
山田さんは、奉納されているお神酒の銘柄をチェック。記録の書いている。
見るとしっかりした標識に「血の池」と書かれていいた。

 
標識に沿って下ってみると、小さな尾根に囲まれた30mぐらいの空間の真中が不自然にポッカリ窪んでいた。草生して水が溜まっているかは不明だが、かなり深そうだ。

 
そして、その脇には30cmぐらいのまん丸いのに二つの窪みが付いた石があり、「鈴石」と立て札が立っていた。
なにやら、歴史的なものが感じられる。山田さんは丁寧に記録を付ける。

 
その先は、整備された道が続き、すぐに東に開けた、ベンチまで置かれた場所に着いた。8:15
別に休むほど疲れてはいないが、山田さんと山のこと、家庭のこと、そして子供の教育のこと、もろもろの話で時間を忘れる。
 
 
ベンチの脇にはオレンジ色の「もみじ苺(構苺(かじいちご))」が、今が旬と実を付けていた。
二人とも、この手の物が大好きで、熟れた実は一つ残らず平らげてしまった。

 
その近くには、植樹された「エゴノキ」が、白い花を咲かせていた。

 
ベンチから腰を上げると、すぐに「勝峰山(454m)」に着いた。
8:55、登山口から歩行時間だけなら約1時間。
(山名は、「かつぼやま」か「かつほやま」かは不明)
山頂には、桜の大木が何本もあり、周囲は樹に閉ざされ眺望は無い。

 
手前に「鎧塚」が、そして歴史の記述の案内板があり、奥に小さな祠と三角点の石標がある。

 
今年の2月に神事を行ったばかりのようで、周囲は綺麗にされている。
この山も「平清盛」伝説の場所だった。
山田さんから、「平清盛」伝説をいくつか聞かせてもらった。
三角点の石標にタッチし、先に進む。

 
その先は杉林の中、アップダウンの尾根歩きが続く。
小アジサイの白い花を見つけた。

 
「勝峰山」から30分、「麻生山」と「深沢山」への分岐通過。

 
更にその先、右に石灰岩の採掘場が見える開けた場所を通過する。
土曜日は休みではないとみえ、大きな重機の音がしている。

 
更に30分、尾根を跨ぐ東電の鉄塔下に到着。10:00

 
鉄塔の先、左手に「馬頭刈尾根」がくっきり見える所がある。
「高明山」「馬頭刈山」「鶴脚山」、この角度から見ると、この3つの山頂がかなりの傾斜に見える。

 
ここで山ツツジの朱色の花を発見。
眺望のない尾根は続き、徐々に標高を上げる。
最後、つま先歩きの急登を頑張ると、「真藤ノ峰(543m)」の山頂に到着。鉄塔から約15分。
杉に囲まれ、なだらかな山頂は、話に夢中で通り過ごしそうになる。
山田さんは、丁寧に記録を取っている。
風は微風、気持ちが良い。立ち止まると鳥の声が良く聞こえる。

 
その先も道はハッキリしていて、歩きやすい。
小ピークでは、右(東)に下る手作り標識があり、「さかな園」に下れるらし。
「さかな園」の人が作った標識だろうか。
地図でも標高607mとしか書かれていない所が、現地には「梵天山」となっていた。10:43着。
ここも眺望は無く、そよ風だけが心地よい。

 
更に、杉林の尾根を進むと、黄色いネットフェンスが現れる。日鉄鉱業が設置した立入禁止のフェンスだ。
山頂直下、急登が現れる。「白岩山」の真下だ。
「真藤ノ峰」から約40分、「白岩山(631.9m)」到着。10:58
この山は、1年前の6月、山田さんと出合った記念すべき場所である。
思いで深い、平日の水曜日、昼前の出来ごとだった。

 
想い出話しもそこそこ、お腹が空いてきたので、少し眺望が期待出来る鉄塔の立つ「樽窪ノ峰」に向かう。
途中で、「金毘羅尾根」に合流すると今日初めての登山者に出合う。
11:15「樽窪ノ峰」到着。ここでお昼にする。
山田さんは、自分で詰めた中華弁当。具は、もやしとひき肉?
ここで1時間も話し込んで、のどかな時間を過ごす。

 
再び広い登山道に合流。
次の「麻生山」は巻き道を歩き、ピークは踏まなかった。

 
ここで、今日はどのコースで温泉まで下るかと話になり、山田さんからの提案で、去年のリベンジ、道迷いした熟達者向けコースを下ることにした。
リベンジとは、自分がこのコースで下った時に、途中でルートを外し、道なき尾根を下ってきたからだ。
地図にも道迷いの注意書きがあり、「何やってるの?」と、冷やかしてきた。
 
「日の出山」への分岐は、右の「白岩ノ滝」方向に折れ、すぐに左の小尾根に踏む込む。
踏み跡は薄いが、藪ではない。
 
途中、林道を横断し、暫くすると、前回、道間違えした所に着いた。
 
 
地図に、2ヶ所、道間違え注意の印があり、一つ目は左。二つ目は右に進むのが正しい。
しかし、一つ目か二つ目かが分かりにくく、尾根は同じ標高610mのため判断しにくい。
二人で地図を見てコンパスで方向を確かめ、確信を持って右に下る。

 
下りはじめるとピンクのテープがいくつも付いていて、改めて正しいルートだと確信する。
しかし、分かれ目にテープを付ければ良いと思うのだが、なぜ途中に着けるのか。
それは、登りながらテープを着けたので、下る人のためではないと推測した。
ピンクのテープを付けた方、如何でしょうか。
 
途中、鉄塔を通過する。地図どおりだ。

 
コースの最後は、杉林の急傾斜を下る。
ブレーキを掛けながら下った先に民家の屋根が見えた。

 
下りきったが竹林があり、すぐに林道には出られない。
左に巻いて、林道に出る。
林道を下るとすぐ「滝本道分岐」で、左に折れ「つるつる温泉」に向かう。
「日の出山」から下って来た登山者が何人もいる。この人達、みんな「つるつる温泉」に向かっている。

 
「麻生山」の分岐から約1時間、「つるつる温泉」に到着。
予想通り、温泉の入口には沢山受付に並んでいた。
ちなみに帰りには整理券が配られ、入場制限されていた。
浴槽は前回と違い、左右で男女が入れ替わっていた。
向かって右は、気持ち浴槽が小さいように思える。
それから露天風呂にジャグジーが無かった。
 
二人、滑っこい温泉を楽しみ、バスの混むのを見越し、早めに退館する。
想像通りバス停には長蛇の列が。でも今日は増便が出たので、2台のバスに座れた。14時25分発
 
30分程で「武蔵五日市駅」に着いて、駅前の売店で土産の日本酒を買い求める。
山田さんお奨めの「野崎酒造」の「喜正」を購入。
今日、夜7時から写真の会の集まりがあるが、それまでなら飲めるということで、二人「拝島駅」に向かう。
 
金の無い二人は、今日、居酒屋をあきらめ、駅前のコンビニで酒とおつまみを仕入れて、玉川上水のそばで宴会とした。
山田さんから、東北は岩手と秋田の県境の「羽後朝日岳(うごあさひだけ)」に行かないかと誘われ、梅雨明け、山田さんの同僚含め3人で行くことにした。
それから山田さんのもう一つの趣味、山の写真を見せてもらった。
紅葉、新緑、雪、滝。春夏秋冬、地元奥多摩を歩き続け、どれも選び抜いた一枚だった。
日が傾き始め4時半にお開き。次回、再会を誓い、別れた。

 
 
【編集後記】
 
山田さんと出合って、早1年近くたった。
その間、山は一緒に登っていなかったが、なぜか、前から一緒だったような、
そんな錯覚を覚えた、今回の山行だった。
 
 ( ^^) _旦~~
 
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