山行記録 2015年 No.6 |
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5月23日(土) 日帰り山行 | |
奥多摩 ロンデン尾根・勝峰山(454.3m)初級コース |
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アクセス・コースタイム |
![]() そして電車は、高砂駅4時45分発の上野行き始発。 これで、「日光」でも「丹沢」でも、そして「奥多摩」にでも出掛ける。 今日も睡眠3時間半、3時45分に起きて、この定番で「奥多摩」に向かった。 五月の連休が終わると、山田さん(奥多摩で酒造りしている方)から電話があった。 「鷹取さん、連休山に行った?」「こっちは毛猛山(けもうやま)に行ったけど、時間切れで敗退だよ。」と。 「こっちは、北アの常念から蝶に縦走してきた。」なんて、会話のあと、東北の藪山への誘いがあり、内容も聞かないうちに快諾した。 でもその前に日帰りでどこか(山へ)行こうと話がまとまり、今回、「奥多摩」の「ロンデン尾根」に出掛けた。 |
朝7時「武蔵五日市駅」で待ち合わせ。 改札には山田さんが待っていてくれた。 車で来ているからと駅前のコンビニまで行くと、そこには愛車、黒のシトロエンと山田さんの愛妻が待っていた。 短い挨拶のあと、登山口まで奥さんの運転で向かう。 7:15、奥さんの見送りを受け、歩きはじめる。 最初は、車も走れる広い道。 ![]() 守屋さんの登山詳細図によると、左の斜面に木段があると記されているが、それが見当たらない。 それらしい地形で藪に分け入ると、丸太の段々を見つけた。 丸太が無ければ、道とは思えないくらいだ。 ![]() そこを少し登ると「日向稲荷」の小さな社があったので、二人で最初の参詣。 ![]() その先は踏み跡もしっかりとし、杉林の中登ると左に林道が見え、並行して登る。 一旦、林道を横切った後、標高約310mで林道に出る。そこで登山道は途切れ、林道を歩く。 左にカーブすると、林道は終点になり、なぜか、その下に新し林道が続いている。 ![]() 林道を乗換え、更に進むと、「立入禁止」の札が掛かっている。 今度こそ、林道の終点に着く。 今年建てられたばかりの案内板があり、左、「勝峰山」、右、「岩井橋」となっている。 その左手には植樹された広場があり、ベンチもあった。 ![]() 広場の左手に道は続き、入り込むとすぐ小さな木造の社が現れた。 山田さんは、奉納されているお神酒の銘柄をチェック。記録の書いている。 見るとしっかりした標識に「血の池」と書かれていいた。 ![]() 標識に沿って下ってみると、小さな尾根に囲まれた30mぐらいの空間の真中が不自然にポッカリ窪んでいた。草生して水が溜まっているかは不明だが、かなり深そうだ。 ![]() そして、その脇には30cmぐらいのまん丸いのに二つの窪みが付いた石があり、「鈴石」と立て札が立っていた。 なにやら、歴史的なものが感じられる。山田さんは丁寧に記録を付ける。 ![]() その先は、整備された道が続き、すぐに東に開けた、ベンチまで置かれた場所に着いた。8:15 別に休むほど疲れてはいないが、山田さんと山のこと、家庭のこと、そして子供の教育のこと、もろもろの話で時間を忘れる。 ![]() ![]() ベンチの脇にはオレンジ色の「もみじ苺(構苺(かじいちご))」が、今が旬と実を付けていた。 二人とも、この手の物が大好きで、熟れた実は一つ残らず平らげてしまった。 ![]() その近くには、植樹された「エゴノキ」が、白い花を咲かせていた。 ![]() ベンチから腰を上げると、すぐに「勝峰山(454m)」に着いた。 8:55、登山口から歩行時間だけなら約1時間。 (山名は、「かつぼやま」か「かつほやま」かは不明) 山頂には、桜の大木が何本もあり、周囲は樹に閉ざされ眺望は無い。 ![]() 手前に「鎧塚」が、そして歴史の記述の案内板があり、奥に小さな祠と三角点の石標がある。 ![]() 今年の2月に神事を行ったばかりのようで、周囲は綺麗にされている。 この山も「平清盛」伝説の場所だった。 山田さんから、「平清盛」伝説をいくつか聞かせてもらった。 三角点の石標にタッチし、先に進む。 ![]() その先は杉林の中、アップダウンの尾根歩きが続く。 小アジサイの白い花を見つけた。 ![]() 「勝峰山」から30分、「麻生山」と「深沢山」への分岐通過。 ![]() 更にその先、右に石灰岩の採掘場が見える開けた場所を通過する。 土曜日は休みではないとみえ、大きな重機の音がしている。 ![]() 更に30分、尾根を跨ぐ東電の鉄塔下に到着。10:00 ![]() 鉄塔の先、左手に「馬頭刈尾根」がくっきり見える所がある。 「高明山」「馬頭刈山」「鶴脚山」、この角度から見ると、この3つの山頂がかなりの傾斜に見える。 ![]() ここで山ツツジの朱色の花を発見。 眺望のない尾根は続き、徐々に標高を上げる。 最後、つま先歩きの急登を頑張ると、「真藤ノ峰(543m)」の山頂に到着。鉄塔から約15分。 杉に囲まれ、なだらかな山頂は、話に夢中で通り過ごしそうになる。 山田さんは、丁寧に記録を取っている。 風は微風、気持ちが良い。立ち止まると鳥の声が良く聞こえる。 ![]() その先も道はハッキリしていて、歩きやすい。 小ピークでは、右(東)に下る手作り標識があり、「さかな園」に下れるらし。 「さかな園」の人が作った標識だろうか。 地図でも標高607mとしか書かれていない所が、現地には「梵天山」となっていた。10:43着。 ここも眺望は無く、そよ風だけが心地よい。 ![]() 更に、杉林の尾根を進むと、黄色いネットフェンスが現れる。日鉄鉱業が設置した立入禁止のフェンスだ。 山頂直下、急登が現れる。「白岩山」の真下だ。 「真藤ノ峰」から約40分、「白岩山(631.9m)」到着。10:58 この山は、1年前の6月、山田さんと出合った記念すべき場所である。 思いで深い、平日の水曜日、昼前の出来ごとだった。 ![]() 想い出話しもそこそこ、お腹が空いてきたので、少し眺望が期待出来る鉄塔の立つ「樽窪ノ峰」に向かう。 途中で、「金毘羅尾根」に合流すると今日初めての登山者に出合う。 11:15「樽窪ノ峰」到着。ここでお昼にする。 山田さんは、自分で詰めた中華弁当。具は、もやしとひき肉? ここで1時間も話し込んで、のどかな時間を過ごす。 ![]() 再び広い登山道に合流。 次の「麻生山」は巻き道を歩き、ピークは踏まなかった。 ![]() ここで、今日はどのコースで温泉まで下るかと話になり、山田さんからの提案で、去年のリベンジ、道迷いした熟達者向けコースを下ることにした。 リベンジとは、自分がこのコースで下った時に、途中でルートを外し、道なき尾根を下ってきたからだ。 地図にも道迷いの注意書きがあり、「何やってるの?」と、冷やかしてきた。 「日の出山」への分岐は、右の「白岩ノ滝」方向に折れ、すぐに左の小尾根に踏む込む。 踏み跡は薄いが、藪ではない。 途中、林道を横断し、暫くすると、前回、道間違えした所に着いた。 ![]() ![]() 地図に、2ヶ所、道間違え注意の印があり、一つ目は左。二つ目は右に進むのが正しい。 しかし、一つ目か二つ目かが分かりにくく、尾根は同じ標高610mのため判断しにくい。 二人で地図を見てコンパスで方向を確かめ、確信を持って右に下る。 ![]() 下りはじめるとピンクのテープがいくつも付いていて、改めて正しいルートだと確信する。 しかし、分かれ目にテープを付ければ良いと思うのだが、なぜ途中に着けるのか。 それは、登りながらテープを着けたので、下る人のためではないと推測した。 ピンクのテープを付けた方、如何でしょうか。 途中、鉄塔を通過する。地図どおりだ。 ![]() コースの最後は、杉林の急傾斜を下る。 ブレーキを掛けながら下った先に民家の屋根が見えた。 ![]() 下りきったが竹林があり、すぐに林道には出られない。 左に巻いて、林道に出る。 林道を下るとすぐ「滝本道分岐」で、左に折れ「つるつる温泉」に向かう。 「日の出山」から下って来た登山者が何人もいる。この人達、みんな「つるつる温泉」に向かっている。 ![]() 「麻生山」の分岐から約1時間、「つるつる温泉」に到着。 予想通り、温泉の入口には沢山受付に並んでいた。 ちなみに帰りには整理券が配られ、入場制限されていた。 浴槽は前回と違い、左右で男女が入れ替わっていた。 向かって右は、気持ち浴槽が小さいように思える。 それから露天風呂にジャグジーが無かった。 二人、滑っこい温泉を楽しみ、バスの混むのを見越し、早めに退館する。 想像通りバス停には長蛇の列が。でも今日は増便が出たので、2台のバスに座れた。14時25分発 30分程で「武蔵五日市駅」に着いて、駅前の売店で土産の日本酒を買い求める。 山田さんお奨めの「野崎酒造」の「喜正」を購入。 今日、夜7時から写真の会の集まりがあるが、それまでなら飲めるということで、二人「拝島駅」に向かう。 金の無い二人は、今日、居酒屋をあきらめ、駅前のコンビニで酒とおつまみを仕入れて、玉川上水のそばで宴会とした。 山田さんから、東北は岩手と秋田の県境の「羽後朝日岳(うごあさひだけ)」に行かないかと誘われ、梅雨明け、山田さんの同僚含め3人で行くことにした。 それから山田さんのもう一つの趣味、山の写真を見せてもらった。 紅葉、新緑、雪、滝。春夏秋冬、地元奥多摩を歩き続け、どれも選び抜いた一枚だった。 日が傾き始め4時半にお開き。次回、再会を誓い、別れた。 ![]() |
【編集後記】 山田さんと出合って、早1年近くたった。 その間、山は一緒に登っていなかったが、なぜか、前から一緒だったような、 そんな錯覚を覚えた、今回の山行だった。 ( ^^) _旦~~ |
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